#初めに
ITサービスマネージャーの論文を書くにあたって、対象なるITサービスを具体化していきます。
取り上げる対象のシステムは私が長くシステム開発、運用に携わっている生命保険会社のシステムとします
#対象のITサービス
##対象システム
保険会社A社の支払業務システム
##A社の会社規模
事務センターが全国に5か所、営業支店が3000店
##システム構成
- APサーバー5台 バッチサーバー2台 DBサーバー2台 ファイル連携サーバ、イメージ管理サーバー2台 マイニングサーバー2台
- バッチサーバー、DBサーバー、マイニングサーバー、イメージ管理サーバーはホットスタンバイ構成
- APサーバーはロードバランサ―による負荷分散構成
- 各事務センターはVPNで後述のデータセンターにネットワーク接続を行っている。
- 運用で使用しているサーバーは関東と関西のデータセンターで運用している。
- 関西のデータセンターは関東で災害が発生した時の災害対策用として活用される。
##提供しているITサービス
###生命保険会社の支払業務システムを行うためのITサービス全般
- 支払業務システムは事務センター向けに開放されている。
- 請求内容の入力業務、査定業務、支払業務を行うWebアプリケーションを提供している。
- 支払査定者による査定の前にバッチ処理にて機械的な判定を行い、担当者の査定の負荷を軽減している
- 保険の支払い請求者から提出した書類や医師の診断書、査定に使う書類をすべてイメージ化し、ペーパレス
- 業務を実現するイメージ登録・検索機能の提供を行っている
- 入力されたデータをもとに病名、手術名を自動的にキーワード抽出するマイニング機能を提供している
#SLA
##システム稼働時間
- オンライン平日7時~22時 休日 8時から18時
- 夜間バッチ平日7時~22時 休日 18時から24時
##事務処理量
- 1日に前事務センタートータルで8000件の請求が処理できること
- 1請求あたりに登録が必要なイメージは20枚=1案件平均20イメージ 160000枚
##オンライン
###画面レスポンス
- 一覧照会系の画面 10秒
- 詳細画面 3秒
###夜間バッチ
- バッチ処理ウィンドウに収まるようにジョブを設計する
##システム外連携
###社内システム連携
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支払業務で取り込んだイメージは営業支援システム、新契約システム、保全システムでも共有する
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支払の査定の結果は全社ホストシステムに連携する