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製品開発を高速で成功させる3つのポイント

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こんにちは。
事業会社でマネージャー担当者や営業担当者を顧客にして業務効率化を進めています。顧客が真横にいるという何とも恵まれた環境で、日々製品開発をしています。

この記事の対象

  • 顧客にとって役立つものを作り、いち早くリリースしたい方
  • 自身やチームの努力を無駄にしたくない方
  • 時間を掛けて役に立たない製品を作りたくない方

製品開発を高速で成功させる3つのポイント

(そもそも)製品開発の成功とは

ユーザーの困りを解決すること

成功のために必要なこと

  1. ユーザーの困りを理解すること
  2. ユーザーが使ってもらうものを作ること
  3. 限られたリソースの中で困りを解決するものを作ること

1.ユーザーの困りを理解すること

ユーザーの困りが分からなければ、それに対する解決策(何らかの製品やサービス)は的外れなものとなる。困りだと思ってもその仮説を検証してから解決策を考える。

悪い例: このユーザーは営業数字を手動で集計しているなぁ。であれば自動集計出来るスプレッドシートがあったら便利だろうから作ろう!
=>ユーザーに提案してみると、手動で集計してるけどそんな時間掛からないし自身で数字の変化が把握できるから続けたいとのこと。特に困りは無く、自動化した工数は無駄になった。

良い例: このユーザーは営業数字を手動で集計しているなぁ。工数が掛かることに困ってそうだからどれぐらい工数が掛かっているか聞いてみよう => 一日10分しか掛かっておらず特に負担には感じていない=>困りは無いので特に対応しなくても良いか。

2.ユーザーに使ってもらえるものを作ること

どんなに開発者が良いと思ったものを作っても、それを使うのはユーザー。プロダクトは作り上げることが目標ではなく困りを解決できることが目標なので、使ってもらえるものを作る。

使ってもらえるものを作るためのポイント

  • 開発者がユーザーと同じ行動をしてみる
    • ユーザーの困りが詳細に理解出来る
    • ユーザーが気付いていない困りに気づける
    • 開発者自身が使いたいものを作ることで結果的にユーザーが使いたいものが作れる

3.限られたリソースの中で困りを解決するものを作ること

開発を続けるためには、価値あるものを開発してユーザーの困りを解決して、会社(または金融機関)から予算を獲得する必要があります。また開発に携わるメンバーのモチベーション維持も必要です。
そのためには、限られた予算・限られた工数の中で最大限価値のある製品を開発する必要があります。

限られたリソースで価値ある製品を開発するポイント

自身が思っている1/10くらいバッジを小さくすること。
良いアイデアを思いついたら実装する前に仮説を検証する。

(たとえ話) 「営業数字が毎朝自動で更新されるシートを作りたい場合」
悪い例: データベースから毎朝自動でスプレッドシートにデータを書き出してそれをローデータにして実績を集計するようなシステムを開発すればユーザーの困りを解決できるのではないか?と思い全部構築してみた。
=>その結果...だがデータベースへの実積入力漏れやミスが多くて正確な数字が集計できず、結局手作業で集計することになってしまった。

良い例: データベースから毎朝自動でスプレッドシートにデータを書き出してそれをローデータにして実績を集計するようなシステムを開発すればユーザーの困りを解決できるのではないか?と思い、それが解決策になるかどうか仮説検証しようと思ったが、仮説は複数出てきたので1つずつ検証しようと思った。更新のタイミングは毎朝1度で良いか?、メンバーは100%データを漏れなく入力しているか?、ミス無く入力しているか?、どのようなUX,UIだと使いやすいか?、など。検証するためにはシステムを作らなくても良いので、まずユーザーの集計作業フローをヒアリングして自分で実際に集計してみて仮説検証した。
=>その結果...自身で集計することで自身を顧客にすることが出来たので無駄なものを作らずに改善が進められた。

まとめ

顧客目線に立つために開発者自身が顧客の体験をしてみることが重要です。インタビューやデータだけでは気付かなかった困りが発見できたり、開発者自身が顧客なのでUX,UIについて自らが使いやすい形でPDCAを回すことが出来ます。

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