# はじめに
社内でChromebookの導入が決まり、Chromebookに関して
全く知識が無かった筆者が感じた事、対応したことについてまとめてみました。
# 自己紹介
大学入学と同時にヘルプデスクのアルバイトを始め、オンサイトサポートや
Ghostを使用したPC大量展開を経験。卒業後、Randstadのシステム部門に入社し
ヘルプデスク業務やキッティング、機器の保守作業を行う。WindowsやMacを
触ってきたが、今年からChrome OSも扱うようになる。
# Chromebookを使う上で必要なもの
Chromebookを法人として使う上で、主に下記のものが必要になると思います。
Chromebook本体
会社では Aser Chromebook C302CAを使っています。
製品サイトへ
USB接続 拡張アダプター
USB機器や画面拡張・複製、有線LANを使用するときに便利
参考例
Google管理コンソール
MDMとして利用。「デバイス管理」のメニューから端末管理を行う
Chrome端末管理ライセンス
上記の管理コンソールを利用するために必要なライセンス
# セットアップ工数の少なさに感動
WindowsPCでは、言語設定、アカウント作成、プライバシーや機能のON/OFFなど
いくつもの確認画面が表示されますが、ChromebookはNW設定、企業登録設定
Googleアカウントへのログインの大きく3つだけで完了し、キッティングに
掛かる時間を大幅に削減できました。長いことWindowsをセットアップしてきた
身にとっては工数の少なさに感動しました。
※Chrome OSの手順で行う「企業登録」について
管理コンソール上で管理する対象として紐づけを行う設定の事。
# メリットを感じたこと
・起動・終了が早い
掛かる時間も大体10秒以内! Chromeブラウザくらいしか搭載されていないから
こそなせるスピーディーさです。営業担当にもすぐに使えて喜ばれます。
・操作性がよい
シンプルがゆえに全般的な操作も使いやすい印象です。G Suiteとも連携しているので
ドライブ上に資料があればすぐにアクセスできます。
・細かなポリシー設定ができる
管理コンソールを用いることで端末ポリシー、ユーザーポリシーを設定することが
できます。使い方の一例としてWi-Fiのプロファイルを端末ポリシーで配信、アプリ・
拡張機能のインストール制限、外部デバイス利用の制限などを設定することが
できます。
・セキュリティ機能が高い
セキュリティ対策が高く、更新の手間もほとんど感じません。下記の4つがあります。
・困ったときにはChromeリモートデスクトップを使う
WindowsPCをホストにしてChromebookからリモート接続を行うことができます。
どうしてもWindowsでないと動かないものがあるとき等に便利です。
(Chromebook側)Chromeリモートデスクトップアプリ の拡張機能をインストール
(Windows側)Chromeブラウザと上記の拡張機能を同じくインストール。
その後、専用のホストアプリをインストール。
# ぶち当たった課題
・社内システムがChromeに対応していない!
正直こればかりはどうにもならず・・・。開発部門の対応に委ねることとして
Chromeに対応するよう後々改修することに。
・プリンターがWindows対応のものしかない!
印刷するにはCloud Printを使うということで調べてみると、対応するプリンタ が
社内にはなく・・・どうするか。 別の手段で Windowsプリントサーバーでの設定
というのを見つけ、社内のプリントサーバーに設定したところ上手くいきました。
・Microsoft Officeのファイルで開けないものがある
おおよそのファイルはドキュメント、スプレッドシート、スライドの機能を用いて
閲覧・編集までできますが、特に**「マクロを含むファイル」はVBAが動作しない
ものがあったり、「パスワード保護付きのファイル」**は開封ができなかったりと
対応していないものもありました。
# 終わりに
上記の課題は有りましたが、全体的には仕事で十分使える端末であると感じました。
筆者も出張の際には大いに活用しています。システムのChrome対応が進んでいけば
社内の全てのPCがChromebookに置き換わる日が来るかもしれません。今回の記事で
Chromebookの導入を検討している方へのヒントになれば幸いです。