##概要。
HDMIやキーボードなどを使わずにRPi2をセットアップします。
別途Linuxのマシン*(BeagleBone Blackで作業しました)*を利用していますが主にOSをSDにコピーする部分のみ違うだけなので読み替えてもらえれば。
WiFi接続で使えるようにするのが目的です。
##用意するもの。
- USBシリアルアダプタ
- USB microSDアダプタ
- microSD (4G以上)
- USB WiFiアダプタ
※USBシリアルアダプタは秋月で販売している*FT232RLを3.3V設定で、USB WiFiアダプタはBUFFALOのWLI-UC-GNM**を利用しました。*
##OSイメージのダウンロード・書き込み。
RaspberryPi公式よりRaspbianのイメージファイルをダウンロードして展開します。
unzip -x イメージファイル名.zip
USB microSDカードアダプタにmicroSDを差し込んで接続します。Raspberry Piに接続するのではなく現在作業中のPCです
ls /dev/sd*
この様にしてどこに接続されたのか把握しておきます。
仮にmicroSDがsdaに接続されていたとしたらこの様にして書き込みを行います。
dd if=イメージファイル名 of=/dev/sda
しばらく待つとRPiを起動するためのmicroSDの完成です。
##シリアル接続でWiFiアダプタを利用出来る状態にする。
- RPi2にmicroSDとUSB WiFiアダプタを挿します。
- USBシリアルアダプタを作業側のコンピュータに接続し、RPiに配線します。
接続方法は以下のとおり。
RPi pin6 -> FT232RL GND
RPi pin8 -> FT232RL RXD
RPi pin10 -> FT232RL TXD
シリアルターミナルを立ち上げます。
ここではminicomを使います。
minicom -D /dev/ttyUSB0 -b 115200
ここまで出来たらRPiに電源を供給して立ち上げます。
起動シーケンスなどが一通り流れたのを見届けてログインします。
ID: pi / PASS: raspberry
WiFiアダプタを使えるようにします。
sudo vi /etc/network/interfaces
または
sudo nano /etc/network/interfaces
※viやnanoについては別途調べてみてください。コンソールエディタに慣れていない方であれば、nanoの方が馴染みやすいと思います。
以下の部分を編集します。
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_suppliccant/wpa_supplicant.conf
これを
auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-ssid "ネットワークのSSID"
wpa-psk "ネットワークのパスフレーズ"
この様に書き換えます。
保存してエディタを終了したら接続します。
sudo ifdown wlan0
sudo ifup wlan0
うまく接続できたらシリアルコンソールでの作業はここまでとなります。一応ここでIPアドレスを控えておくと名前で接続出来なかった場合に利用できて便利です。
#SSHでログインし、日本語化などをする。
次はSSHによる接続をします。
ssh pi@raspberrypi.local
もしこれで接続出来なかった場合はIPアドレスにて。
ssh pi@IPアドレス
パッケージリストのアップデート及びRaspberry Piのアップデートを行う。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo rpi-update
SDカードの領域拡張、ロケール、タイムゾーンの設定など
sudo raspi-config
1.Expand FilesystemでSDカードの未使用部分を使えるように拡張。
4.Internationalisation OptionsのChange LocaleでJP-UTF8的なものを選び、Change TimezoneでASIA>TOKYOを選択。
日本語デスクトップ環境にして、日本語入力の準備だけしておく。
sudo apt-get install task-japanese
sudo apt-get install ibus-anthy
キーボードレイアウトを変更する。
sudo vi /etc/default/keyboard
以下のように編集
XKBMODEL="jp106"
XKBLAYOUT="jp,jp"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS=""
BACKSPACE="guess"
ここで一旦RPiを再起動します。
sudo shutdown -r now
#仕上げ
Xリモートします。
ssh -C -Y pi@raspberrypi.local
pcmanfm &
アプリケーション>設定>iBusの設定
インプットメソッドタブから
「インプットメソッドの選択」で「日本語>Anthy」を選び「追加」
vi .bashrc
最後の行に
ibus-daemon &
XMODIFIERS=@im=ibus
などとしてibusが起動するようにしておく。
※もしHDMIでディスプレイをつないで使う場合.bashrcへibus-daemon &を記述してしまうとデスクトップ環境で日本語入力が出来なくなります。
この場合、ibus-daemonを自動起動させず、必要に応じてibus-daemonを手動で起動させるなどの工夫が必要となります。
以上でセットアップは完了です。