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マラソンの関門通過時刻をExcelで計算する

Last updated at Posted at 2020-02-15

目標タイムを設定し、そこから適切なペースをExcelで計算する方法はネット上にたくさん転がっています。 
しかし、逆にキロ何分何秒で走るか、から関門ごとの予想通過時刻を計算するExcelの作り方の紹介が意外と少なかったのでご紹介します。

パラメータ(キロ何分何秒で走りたいか)をどのような形式で渡したいかにより
1と2の2パターンがあります。

作りたいものののイメージ↓
キャプチャ.jpg

目次

1.○.○分/㎞から予想通過時刻を計算 ←面倒
2.○分○秒/㎞から予想通過時刻を計算 ←1より圧倒的に簡単

1.○.○分/㎞から予想通過時刻を計算

1㎞あたりのペースを7.5分/㎞などと
分のところは整数、秒のところは小数の形で
パラメータとして渡す時の計算式はこんな感じになります↓(赤枠部)

小数部分を整数に直さないといけないので
けっこう面倒くさいです。

キャプチャ.jpg

関門通過時刻の求め方
=[1つ前の関門の通過時刻]+TIME(0,ROUNDDOWN([1つ前の関門から次の関門までの距離]*[1あたりのペース],0),MOD([1つ前の関門から次の関門までの距離]*[1あたりのペース],1)*60)

やってることは単純。

TIME関数で前の関門から次の関門までにかかる時間を計算して、
前の関門の通過時刻に足し算しているだけ。

具体的には、
セルF6でパラメータとして与えられた、1㎞ごとのペース○.○分/㎞(今回は"7.5")に
前の関門から次の関門までの距離を掛け、
その計算結果の整数部分をTIME関数の第2引数(分)に、
小数部分に60を掛けたものをTIME関数の第3引数(秒)とすることで
次の関門での通過時刻を計算することができます。

2回同じ式が出てきていて無駄なことをしているように見えますが、
そこまで複雑な計算式ではないので目をつぶりました←

  • Time関数

構文:TIME(時, 分, 秒)

引数に時間、分、秒を渡すことで
時刻の計算ができるようになります。

Microsoftドキュメントはこちら

TIME関数の第2引数である、"分"を計算する時に使用するのが
次のROUNDDOWN関数です。

  • ROUNDDOWN関数

構文:ROUNDDOWN(数値, 桁数)

第2引数で指定した桁数で
第1引数の数値を切り捨てます。

今回はTIME関数の第2引数を計算したいので
整数部のみ抽出する、ということで
ROUNDDOWN関数の第2引数を0にして
整数部分のみ計算。

Microsoftドキュメントはこちら

TIME関数の第3引数である秒を計算する時に使用するのが
次のMOD関数です。

  • MOD関数

構文:MOD (数値, 除数)

第1引数÷第2引数の余りを求める関数です。
第1引数が小数の場合、
第2引数を1にすることで第1引数の小数部分のみを計算することができます。

Microsoftドキュメントはこちら

2.○分○秒/㎞から予想通過時刻を計算

1㎞あたりのペースを7分30秒/㎞などと
分も秒もそれぞれ整数の形でパラメータとして渡す時の計算式は
こんな感じになります↓(赤枠部)

キャプチャ.jpg

関門通過時刻の求め方
=[1つ前の関門の通過時刻]+[1つ前の関門から次の関門までの距離]*[1あたりのペース]

1と違い、セルF6のパラメータを時刻表示にしておくことで、
TIME関数を使用しなくても時刻の足し算が簡単にできます。

まとめ

1の方法も2の方法も、走りたいペースが急遽変わったとしても
パラメータの値を変えるだけで全ての関門の通過時刻が
一括で置き換えられるようになっています。

よろしければご活用ください。

running-shoes-304404_1280.png
pixtabayより)

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