#目次
1.本記事の目的
2.AIとは何?
3.AIの活用事例
4.AIの歴史
5.AIのこれから
6.参考文献
#1.本記事の目的
前記事「文系エンジニアにも分かる機械学習~機械学習とはナニモノ~」では、
機械学習がどのようなものなのかについて簡単にまとめてみました。
ですが!
機械学習についてこれから掘り下げていく前に、
機械学習を取り巻くAIの世界について今一度さらっておきたいと思いました。
そこで、本記事では
AIの概要について理解することを目的に
記事にまとめていきたいと思います。
#2.AIとは何?
AIというワードを日常生活で見聞きすることは多くあると思いますが、
そもそもAIの定義は何なのでしょうか?
人工知能学会によると、AIとは
知的な機械,特に,知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術です.
人の知能を理解するためにコンピュータを使うことと関係がありますが,自然界の生物が行っている知的手段だけに研究対象を限定することはありません.
だそうです。
これだけではちょっとAIの定義が掴みづらいですねw
それもそのはず、
AIの定義は専門家の中でも意見がバラバラのようです
本記事の参考文献の一つ「マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか」では、
「人工的に作られた人間のような知能」であり、人間のように知的であるとは「気づくことのできる」コンピュータ
と定義されています。
そこで、本記事ではこの定義を前提として話を進めていきます。
AIという単語は
Artificial Intelligence(人工知能)の略です。
人工知能と聞くと、
世間的にはAIが人間に取って代わられるとか、
AIが人間の頭脳を超えるとか様々なイメージが抱かれているかもしれませんが、
現在のAIはそこまでのレベルに達していません。
あくまで人間の知的活動の一部を模倣できているレベルです。
例えばどんなことを模倣できているかというと・・・
**モノとモノを「分ける」**こと。
犬を見たときに、「これは犬だ」と判断すること。
AIに対して、事前に犬の画像データを大量に学習させておくことで
目の前に現れた画像が犬かそうでないかを区別する(=分ける)ことができるようになります。
人間が五感で様々な情報を読み取って、犬を犬だと判断するのと同じように
AIもセンサを使って独自の判断軸(=特徴量)で犬を犬だと判断します。
こうした人間の知的活動を模倣することが、
現在の人工知能でできることの一つです。
#3.AIの活用事例
1)農家におけるキュウリの仕分け作業
詳しくはYouTube「AIで創る未来 - 農業を次世代につなげるために。ある農家の挑
戦。」(Google Japan)へGo!
2)クリーニング店における服の仕分け作業
詳しくはYouTube「AIで創る未来 - 地方の人手不足を解決するために。あるクリー
ニング店の挑戦。」(Google Japan)へGo!←
#4.AIの歴史
AIは最近になって降ってわいた話ではなく、
その歴史は今からおよそ70年前、1950年代まで遡ります。
第1次AIブームでは、
迷路やオセロ、チェス、将棋、囲碁などに対して、
場合分けでゴールを目指したり、数手先まで予想して自分が勝てる方法を探し出すなど
推論・探索の時代と言われる時代でした。
しかし、これだとゲームのような一定のルールに従ったものにしか適用させることができず、
現実社会で起こる複雑な問題解決には対応できませんでした。
ここで一旦、AIブームは下火になります。
第2次AIブームでは、
医師が持っている医療的知識、弁護士が持っている法律の知識など
専門的な知識をAIにインプットさせることによって
AIが人間の代わりになるのではないか、と考えられた知識の時代と言われる時代でした。
ある程度のことは知識をインプットさせることでできるようになることが分かったものの、専門知識の前提となる常識などを一から、AIにとっての知識として人間がインプットさせねばならず、人間の負担が大きいことが徐々に明るみになりました。
こうして再び、AIブームは冬の時代を迎えます。
第3次AIブームでは、
1990年代以降のインターネットの普及とともに膨大なデータを手に入れることができるようになり、ビッグデータを用いた機械学習が発展していきました。
#5.AIのこれから
「3.AIの活用事例」の動画のように、AIを用いた画像認識ができるようになったことで
機械・ロボットの世界におけるカンブリア爆発を引き起こされる可能性があると言われています。
カンブリア爆発とは
今から5億4200万年前から5億3000万年前に発生した現象のことで、
突然多種多様なな生命が生まれた現象のことを言います。
カンブリア爆発が発生した要因として「眼の誕生」があげられており、
生物が発展する上で視覚の誕生が大きな役割を果たしたと言われています。
AIは画像認識という目を獲得しましたが、
音声を認識して文字に起こす音声認識の技術や、
文章(テキスト)の解析をする自然言語処理といった技術も発展しており、
AIは耳をも獲得したと言えます。
AIが人間の目と耳を獲得した今、
これからどのような発展を遂げていくのか楽しみです。
#6.参考文献
1)マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか(書籍)
人工知能の概要や歴史、仕組みについてマンガで分かりやすく書かれています。
2)Grow with Google「はじめてのAI」(動画)
AIについて動画で学習できるコンテンツです。
※画像引用元:Pixtabay