始めに
独学で勉強してAZ-103: Microsoft Azure Administratorに合格しました。これといった試験対策本もなく、勉強には少々苦労したので記録を残します。
これからAzureの資格を取ろうと考える人の、多少の助けになれば幸いです。
ちなみにAZ-103は2020年08月31日前後までらしいです。新バージョンはAZ-104とのこと。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-103
AZ-103とは
Microsoft Certified: Azure Administrator Associateの認定資格を取得するために受験する試験ですね。
Azure 管理者は、計算、ストレージ、ネットワーク、セキュリティに関連する主要サービスを含む Microsoft Azure Solutionの実装、監視、メンテナンスを行います。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/azure-administrator
詳細は省きますが、中級者向けの資格といったところでしょうか。
試験範囲は、下記リンクの真ん中くらいにあります。仮想ネットワークの占める割合が大きいですね。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-103
なぜ受験しようと思ったのか
会社がAzureの資格保有者数の目標を立て、その頭数としての白羽の矢が自分に立ったたからです(笑)
もともと業務ではAWSしか触っておらず、Azureにはあまり興味がなかったのですが、お金は会社から出るし、受かれば自分に資格とスキルが残るので良い機会だと思い受験しました。
自分のスペック
前提条件として自分のスペックを書きます。
- 実務でのAzure利用経験は無い。
- 普段からWebサービスの開発・運用をやっているので、俗にいうクラウドには慣れている(?)かもしれない。
- AWSに関してはいくつか資格を持っています。
- 2019年03月 AWS Certified Solutions Architect - Associate
- 2019年06月 AWS Certified Developer - Associate
- 2019年12月 AWS Certified SysOps Administrator - Associate
合格までの流れ
とりあえずAZ-900を受ける
AZ-103受験の白羽の矢が自分に立ったとき、上司と話をして、先に初級レベルのAZ-900を受けさせてもらうことにしました。簡単そうなところから勉強をスタートさせた方が挫けずにすみますからね。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900
AZ-900の受験に関しては、上記リンクページで紹介されているMicrosoft Learnのラーニングパス Azureの基礎を2週間くらいかけて実施しました。試験範囲のazureのサービスを雰囲気だけ理解して試験には臨みました。
その時の結果はこちら。真面目に理解しようとしてなかったので、何とか合格って感じでした
AZ-900に合格したあと、AZ-103の準備をはじめました。
AZ-103に向けて準備する
勉強期間
AZ-900を受けてから、AZ-103受験までは、余裕を持って1ヶ月半空けました(2週間分くらいは全く勉強しませんでしたが)。
休日はせいぜい2~3時間、平日は1時間程度勉強していました。
学習方法
Microsoft Learnのラーニングパス
まずはAZ-103ページの下の方にあったMicrosoft Learnのラーニングパスを片っ端からやりました。
量が多く1回では理解できないと思い、「半分くらいわかればいいや」という感じで進めました。もちろんサンドボックスでの演習は全て実施しましたが、基本的にコードのコピペでできてしまうものなので、細部までは理解できない印象でした。
Pluralsight
Microsoft Learnでは、問題を解くということがほとんどなかったため、問題を解いて自分の理解度を測りたいと思っていました。いろいろ調べて、Azureのドキュメントの「Azureについての学習」にリンクがあった「Pluralsight」を試しに使ってみることにしました。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure
https://www.pluralsight.com/partners/microsoft/azure
pluralsightは動画を視聴して学習するスタイルのサービスですが、各コンテンツに10問くらいの問題があったので、それ目的で使いました。全て英語なのが難ですが、10日間は無料だったのでその期間だけ使いました。AZ-103向けのPATHにあるコンテンツの問題だけ解きましたが、1巡目はよくて半分正解でしたね。やっぱり問題といて理解度測らないとダメですね。
https://www.pluralsight.com/paths/microsoft-azure-administrator-az-103
ドキュメントのチュートリアル
Microsoft Learnをやってpluralsightの問題も解いて、それでも足りないなと感じていたのでが、**実際にAzureを触ること。**技術系の資格ではよくあることだと思いますが、実際に手を動かしておかないと問題解けない場合も多い気がします。
ただ、手を動かすなりに何か参考があった方がいいので、ドキュメントのチュートリアルを使いました。
(下記はLBのチュートリアル)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/load-balancer/tutorial-load-balancer-standard-manage-portal
実際にチュートリアルをやったのは、試験範囲の中で特に自信がなかったもの2、3個程度だけでした。
その他
その他、参考にさせていただいたサイトのリンクを貼ります。
https://jmtechsupport.jp
https://cloudsteady.jp/post/category/faq/azure/
https://qiita.com/Shinya-Yamaguchi
申込み
AZ-900の合格がギリギリで、実務では全くAzure触っておらず、1回で合格は難しいのではないかと思い、再受験ができるExam Replayを使うことにしました。再受験できる分、それだけ料金は高くなりますが、2回個別に受けるよりは安いです。

上記リンクには購入先が4つありましたが、その時点でExam Replayの受験バウチャー取り扱いされているか若干不安だったので、問い合わせしてから購入しました。飯田ビジネス学院を利用しました。
1度目の受験
落ちました
問題をときながら、「自信のある解答」「消去法での解答」「全く分からず適当な解答」をカウントしていたのですが、それぞれ丁度同じくらいの数になりました(笑)。合格はないだろうと割り切って、復習すべき箇所をメモに取りそれを記憶する事に努めました。(試験会場でメモを取ることができるが、持ち帰りはできない)
敗因はシンプルに理解度不足。問題文に出てきたキーワードが何のことか分からず、消去法ですら解答を選べない問題が多すぎました。特にID周りはダメダメでした。。。
それでも点数としては惜しかったんですけどね。独学かつ初回でこれだけの点を取れれば十分だった気がします。
2度目の受験に向けて準備
早く試験勉強から解放されたかったので、1回目の1週間後に2回目試験日を入れました。
1週間でやったことといえば、1度目の受験で解けなかった分野の復習ですね。ドキュメント読んだり、Microsoft Learn読んだり、チュートリアルやったり、と同じことの繰り返しです。
2度目の受験
手応えとしては、もうちょっと点数あっても良い気がしたんですがね。。。配点が公開されていないため分かりません。点数はそこまで上がりませんでしたが、2回目の方が簡単に感じました。1週間復習ができたとはいえ、自分の苦手な分野が少なかったのかもしれません。運がよければ1度目で合格できたんじゃないかなあ(笑)。
合格しての感想
AZ-900受験からだと、AZ-103に合格するまで結局2ヶ月近くも使ってしまいました。イチから独学でやるのはなかなか大変ですねえ(笑)
他の方のブログなどにも書かれていますが、単に知識を問うだけでなく、ユースケースに応じて解を選ぶ応用的な問題が多かったことが難しさの一因だと思います。
終わりに
せっかくAzure勉強したので、業務でもAzureを扱ってみたいと思うようになりました。資格をとったとは言え、業務でAzure使った方が理解度や経験値は上がりますから。
思っていた以上に長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。