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工事現場には危険がいっぱい 1人ミーティング

Last updated at Posted at 2022-06-18

KY活動って知っていますか?

「KY=空気読めない」ではありません。
KY活動=危険(K)予知(Y)活動です。
工事現場では危険がいっぱいです。

そのため、作業の開始前に、事故を防止するために、チームで話し合って、
想定される危険を予知して、事故等を起きないように防止策を立てていきます。
このことを、KY活動安全ミーティングといいます。

例えば、今日の作業は、「高いところでの作業」だから、
気をつけるところは、「足元に注意して作業する」「上下を確認して作業する」と
紙に書いて、チーム内にて注意喚起します。

ヘルメットをかぶることはもちろんですが、意識的に、万が一の事故に備えることも大切です。
24187845_s.jpg
ただし、一人チームなどの単独での作業の場合、このKY活動、安全MTGが適当になりがちです。
「とりあえずやればいいや」「いつも同じ作業だからわかっている」的な。

そういう時に限って、事故が起きてしまうのです!
1人でも、しっかりとKY活動を実施し、事故を起こしたくない。
ただその思いだけで、 「1人ミーティング」 を作成しました。

1人でもミーティングをしっかりと

Voiceflowという、ノンコーディングで、Amazon AlexaとGoogle Assistant用の音声アプリを作成できるサービスを活用しました。

作成したのは、こちら
(動画の中では、ユーザー側がテキストになっていますが、音声でも動きました)

全体の構成は、1人ミーティングのフローになります。(最後は、作業前の声掛けの気遣いも)
image.png
:man:はユーザー、:robot:はVoiceflowが話します。

  1. スタート:man:「安全ミーティングを開始」
  2. 作業内容を確認:robot:「今日の作業を教えてください」
  3. 作業内容を伝える:man:「●●作業」
  4. スプレッドシートから該当の作業の注意事項を抽出
  5. 注意事項を伝える:robot:「●●に注意してください」
  6. 確認する:robot:「確認できましたか?」
  7. 答える:man:「はい(Yes)/いいえ(No)」
  8. 「いいえ」の場合:robot:2に戻る
  9. 「はい」の場合:robot:「作業をおねがいします」「頑張って!」

Voiceflowの詳細はこちら

画面の構成です。
image.png

「Start」ノードを基点に「Speak」を繋げ、今日の作業を教えてくださいと入力します。
image.png

「Capture」ノードを使い、{workname}の変数を作成しました。
image.png

「Google Sheets」ノードを使い、該当のGoogle Sheets > シートを紐づけます。
With Settingsにて、先ほど作成した変数と行を紐づけます。
Mapping Outputにて、引用する行に変数を設定します。tyuuijikouとしました。
image.png

「Speak」ノードに、先ほど作成した{tyuuijikou}を話すように設定しました。
image.png

「Choice」ノードを使い、『はい』と答えた場合、『いいえ』と答えた場合で分岐を作成しました。
image.png
 ポイント 『はい』の候補をたくさん作成すると、反応しやすくなります。
image.png
 ポイント 日本語での作成の場合、設定のLocalesをJapanese(JP)のみにすると反応しやすくなります。
image.png

今後の展開(未定)

同じ部署の上司と同僚にお披露目し、ご意見いただきました。

  • 声のツールはとても面白い
  • 機器の操作がなく声だけなので、現場の年配の方には、特に有効かと思う
  • スプレッドシートの活用で、保守性が確保できている
  • 天気や作業時間などの条件によって、安全作業に結びつける工夫も今後できると思う
     (例えば、熱中症にならないように、気温が高くなる予想だとメッセージを追加する)

今回は1時間程度で作成したため、まだまだブラッシュアップ事項としては、

  • 誰が実施したのか履歴を記録する。
  • 安全事項をユーザーにリピートで読み上げてもらい、声に出すことで周知徹底する。
  • ミーティングしただけで、ヘルメットを持っているか、安全ベルトを着けているか、画像認識する。
  • 様々な条件に応じて、注意事項のメッセージを追加する。
    点が考えられます。

安全ミーティングについては、徹底することが大事だと指摘を受けました。
万が一の事故は、絶対に起こしたくない。
そのためのひとつのツールとしては、少しは効果があると考えられるが、
画像認識などとの他のツールと組み合わせることで、確実に安全対策を徹底できるように改善の余地があると感じました。

参考記事

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