paizaラーニング問題集「リバーシの操作」の自分のコードを改善してみた

▼問題

▼改善前の問題点とコード

8方向の処理がほぼ同じであるにも関わらず、すべて別で書いていた。コードの行数が増え、DRY (Don't Repeat Yourself) 原則に反していた。8方向とは、上下左右と、右上,右下,左上,左下の4方向です。

▼改善後の考え方とコード、改善の成果

▽改善後の考え方

新しく考えた内容1.2.を以下に示します。

1. ほぼ同じ処理はまとめて書きます。8方向の単位ベクトルを1つずつ関数reversi_positionsに渡し、帰り値として、石を置くことができる(y,x)を受け取ります。

2. 単位ベクトルを、盤面内かつ石を置くことができる間、拡大させていきます。条件に合致する盤面内の(y,x)は、仮でリストnewpositionsに保存します。

3. 実際に盤面に石を置くことができる条件に合致した場合は、newpositionsを返します。合致しなかった場合は（石を置けないので）空を返します。条件とは、盤面内かつ、すでに置かれている石が存在することです。(Y,X)の石とすでに置かれている石で挟む必要があるからです。

▽改善の成果

・改善前がコードの行数が97だったのに対し、改善後は19にすることができました。

▽改善後のコード

############### 関数処理 ###############

# reversi_positions: 新しく石を置くことができる(y,x)を求める関数
def reversi_positions(dy, dx):

    # newpositions: 新しく石を置くことができる(y,x)を格納するリスト
    newpositions = []

    # tmp_y,tmp_x: 単位ベクトルを、Yから1つずつ拡大させるための変数
    tmp_y,tmp_x = Y+dy,X+dx

    # 考え方2.
    while (0 <= tmp_y <= H-1) and (0 <= tmp_x <= W-1) and (S[tmp_y][tmp_x] == "."):
        newpositions.append((tmp_y,tmp_x))
        tmp_y,tmp_x = tmp_y+dy,tmp_x+dx

    # 考え方3.
    return newpositions if (0 <= tmp_y <= H-1) and (0 <= tmp_x <= W-1) and (S[tmp_y][tmp_x] == "*") else []

# set_stones: 石を置き盤面を更新する関数
def set_stones():
    S[Y][X] = "*"

    # 考え方1.
    for dy, dx in (-1, -1), (-1, 0), (-1, 1), (0, -1), (0, 1), (1, -1), (1, 0), (1, 1):
        for y, x in reversi_positions(dy, dx):
            S[y][x] = "*"

############### メイン関数処理 ###############

H,W,Y,X = map(int, input().split())
S = [list(input()) for _ in range(H)]

set_stones()

for s in S:
    print(*s, sep="")