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♯第6回:プロジェクトを成功に導く気持ちのマネジメントとは?

Last updated at Posted at 2025-06-24

多くのPMやPMOが見落としがちですが、
プロジェクト成功の鍵は「気持ちのマネジメント」にあると言っても過言ではありません。
いくら計画や進捗が整っていても、メンバーの気持ちが離れれば、プロジェクトは崩れます。

■ 気持ちの変化は、進捗の遅れよりも先に現れる

体調不良、気疲れ、不安、焦り。
それは多くの場合、「遅延」という形になる前に、メンバーの態度や様子に兆候が表れます。
PMやPMOは、進捗よりも先に“気配”を捉えるセンサーでなければなりません。

朝の顔色、SlackやLINEのレスのスピード、いつもより少ない発言――。
それらが**“心の進捗遅延”**のサインかもしれません。


プロジェクトを成功に導く気持ちのマネジメント5箇条

  1. 「緊急時を除き、残業は1~2時間以内」  過度な残業は、生産性よりもメンタルを破壊します。
     PMは「残業を前提にしていない」姿勢を明確に示しましょう。

  2. 「納期は相談次第で調整できる」  納期に絶対はありません。
     緊急時を除き、PM・PMOがクッションになり、クライアントと交渉すれば変えられることをメンバーに伝えましょう。
     これだけでも、安心感が段違いです。

  3. 「必ず“相談しやすい時間帯”をつくる」  朝会や夕会をルーティン化し、「雑談OK」「相談OK」の空気を定着させましょう。
     ポイントは、“報告の場”ではなく“気持ちを吐き出す場”にすることです。

  4. 「体調不良時は、無理せず帰らせる」  体調が悪いのに頑張ることは、組織の美徳ではありません。
     むしろ「今は休んでほしい」と言えるPMが、本物のリーダーです。

  5. 「人格を否定しない。行動を指摘する」  「何でこんなこともできないんだ」ではなく、
     「こういうやり方ならどうだろう?」と寄り添う指導を徹底しましょう。
     人を責めず、行動を改善するのがマネジメントの基本です。


「気持ち」のケアは、信頼の土台

プロジェクトが進むほど、摩擦が起きます。
そのときにメンバーが心の奥でこう思ってくれていれば、PMは勝ちです。

「このPMなら、何かあっても相談できる」
「このプロジェクトは、人として大切にされている」

“人が辞めたくならないプロジェクト”を作れるかどうか。
それが、PM/PMOの真価だと私は思っています。

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