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♯第11回:アウトプットの質は依頼の仕方でほぼ決まる

Last updated at Posted at 2025-06-24

──「目的・期日・アウトプット・相談」をセットで伝えよ

タスク管理において一番重要なことは何でしょうか?

WBS?
ガントチャート?
タスク管理ツールの使い方?

それらも大事ですが、最も重要なのは「伝え方のルールを徹底すること」です。


■ タスクは“渡し方”次第で、成果が決まる

タスクを依頼するとき、こんなやりとりをしていませんか?

「これ、明日までにやっておいて」

結果はどうでしょう?
中身がズレていたり、やってこなかったり、「分かりませんでした」で終わったり。

これは、タスクの“渡し方”が不完全なせいです。


■ タスクは、4つの要素をセットで伝える

以下の4つをセットで渡すのが、タスク管理の“黄金ルール”です:

  1. 目的(なぜやるのか)

  2. 期日(いつまでに)

  3. 具体的なアウトプットイメージ(どうなっていれば完了か)

  4. 間に合わない場合は早めに相談すること(相談ルールの徹底)

この4つを明確に伝えることで、メンバーは「考える前に迷う」ことがなくなり、
動き出すスピードと質が劇的に変わります。


■ ルールを守らないタスク管理は「お願い」になる

このルールを守らないと、タスクは「依頼」ではなく「お願い」になります。

やってくれるかどうかは本人次第

完了の定義があいまい

自分で期限を勝手に決める

報告も確認も曖昧

これでは、管理ではなく“運まかせ”です。
だからこそ、PMやPMOはこのルールを全体に徹底させる必要があります。


■ PM・PMOがすべきことは、“指示の標準化”

「目的・期日・アウトプット・相談ルール」を明文化し、
チーム全体で統一してください。

指示漏れがないようにテンプレートを作る

チャットでも、4点をセットで伝えることを義務づける

新しいメンバーにはルールを初回にレクチャーする

ここを徹底できれば、タスクの精度とスピードが一気に向上し、無駄な手戻りも減ります。


成果の差は「やり方」の差。伝え方一つで、チームは変わる

プロジェクト管理の最後の仕上げは、
**「タスクの渡し方」という“人との接点の精度”**です。

その精度を高めることで、

タスクの進捗が正確になり

チームの動きがスムーズになり

プロジェクト全体の生産性が上がります

最終回のメッセージは、これです。

タスクを渡すとは、“成果のイメージ”を共有すること。
それができるPM・PMOこそ、本当に信頼される存在です。

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