──「目的・期日・アウトプット・相談」をセットで伝えよ
タスク管理において一番重要なことは何でしょうか?
WBS?
ガントチャート?
タスク管理ツールの使い方?
それらも大事ですが、最も重要なのは「伝え方のルールを徹底すること」です。
■ タスクは“渡し方”次第で、成果が決まる
タスクを依頼するとき、こんなやりとりをしていませんか?
「これ、明日までにやっておいて」
結果はどうでしょう?
中身がズレていたり、やってこなかったり、「分かりませんでした」で終わったり。
これは、タスクの“渡し方”が不完全なせいです。
■ タスクは、4つの要素をセットで伝える
以下の4つをセットで渡すのが、タスク管理の“黄金ルール”です:
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目的(なぜやるのか)
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期日(いつまでに)
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具体的なアウトプットイメージ(どうなっていれば完了か)
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間に合わない場合は早めに相談すること(相談ルールの徹底)
この4つを明確に伝えることで、メンバーは「考える前に迷う」ことがなくなり、
動き出すスピードと質が劇的に変わります。
■ ルールを守らないタスク管理は「お願い」になる
このルールを守らないと、タスクは「依頼」ではなく「お願い」になります。
やってくれるかどうかは本人次第
完了の定義があいまい
自分で期限を勝手に決める
報告も確認も曖昧
これでは、管理ではなく“運まかせ”です。
だからこそ、PMやPMOはこのルールを全体に徹底させる必要があります。
■ PM・PMOがすべきことは、“指示の標準化”
「目的・期日・アウトプット・相談ルール」を明文化し、
チーム全体で統一してください。
指示漏れがないようにテンプレートを作る
チャットでも、4点をセットで伝えることを義務づける
新しいメンバーにはルールを初回にレクチャーする
ここを徹底できれば、タスクの精度とスピードが一気に向上し、無駄な手戻りも減ります。
成果の差は「やり方」の差。伝え方一つで、チームは変わる
プロジェクト管理の最後の仕上げは、
**「タスクの渡し方」という“人との接点の精度”**です。
その精度を高めることで、
タスクの進捗が正確になり
チームの動きがスムーズになり
プロジェクト全体の生産性が上がります
最終回のメッセージは、これです。
タスクを渡すとは、“成果のイメージ”を共有すること。
それができるPM・PMOこそ、本当に信頼される存在です。