この連載では、「これをやらなければプロジェクトは成功する」というタイトルのもと、
PM・PMOとしてプロジェクトの本質を見失わないための11の原則をお届けしました。
書き進めながら何度も感じたのは、
これらの原則はすべて、**現場での痛みや違和感から生まれた“実感”**であるということです。
私は、プロジェクトを動かす上で大切なのは「知識」よりも「姿勢」だと考えています。
なぜこれをやるのか?
どうすればメンバーが迷わず動けるか?
クライアントにとって本当に価値のあるものは何か?
この問いを持ち続けることが、
「本当のプロジェクト管理」への道だと信じています。
「プロジェクト管理」は、誰のためにあるのか?
管理のための管理、進捗のための進捗、資料のための資料──
そんな形骸化したプロジェクト運営が、現場に苦しみを生み出します。
本当に大事なのは、プロジェクトに関わるすべての人が、やりがいや成果を実感できること。
メンバーが迷わず、無理なく力を発揮できる
クライアントが安心して、納得してプロジェクトを進められる
PM・PMOが、コントロールの“手応え”を得られる
これが実現されてこそ、“管理”が“価値”へと昇華するのだと思います。
最後に:プロジェクトは「道」です
「プロジェクト」とは、ゴールに向かう道のりです。
その道は、必ずしも一直線ではなく、時に険しく、時に迷いながら進みます。
でも、そこで求められるのは完璧なリーダーではなく、誠実なリーダーです。
現場に向き合い、人に向き合い、状況に向き合いながら、
一歩ずつ“本当のゴール”に近づけていく──それこそが、あなたにしかできない仕事です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この11の原則が、これからのあなたのプロジェクトにとって
**“迷ったときに立ち返れる北極星”**になりますように。
そして、あなたの現場に少しでも「余裕」と「希望」が生まれることを、心から願っています。