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♯第8回:すべてのテストケースをやる必要はない。優先順位がすべて

Last updated at Posted at 2025-06-24

テスト期間がタイトなプロジェクトで、
「全部のテストケースを実施しようとして、結局どれも中途半端だった」
そんな経験、ありませんか?

限られた期間で重要なことを見極める――それが本当のテスト管理です。


■ テストにおける“全部やる”は、幻想

テスト工程でよくある失敗パターンはこれです:

テストケースを全部実施しようとする

優先度の低いケースに時間を取られる

重要なテストが後回しになる

期日直前に重大なバグが見つかる

修正の余裕がなくリリース延期、または見逃し

テストケースの“量”ではなく、“質”を優先すべきです。
重要なのは、何を先に、何を確実にやるかです。


■ テストの優先順位はこう決める

重要テストケースは、以下のように定義します:

ビジネスに与える影響が大きい機能

システムの中核を担う重要処理

頻繁に使われる画面や処理

障害発生時の影響範囲が広い部分

逆に、リリース後に手直しできる部分や、影響が限定的なUIの表示崩れなどは、後回しにしても大きな問題にはなりません。

テストは“完璧”ではなく、“ベストエフォートで最大のリスクを潰す”ための活動です。


■ 優先順位を決めずにテストするのは、地図なしで山登りするのと同じ

テストの目的は、「すべてのバグを潰すこと」ではなく、
「致命的なバグを見逃さないこと」です。

そのために最も重要なのが、優先順位の可視化と、
チーム内でその順番を共有・同意しておくこと。

これができていないと、テスト期間の後半で
「え、それまだやってなかったの!?」
という致命的なすれ違いが起きます。


■ “限られた時間で成果を出す”ための判断力

プロジェクトにおけるテストとは、
“時間との戦い”であり、“判断の連続”です。

全部をやろうとせず、
本当に守るべき機能・品質・ユーザーを見極めること。

これができるPM・PMOがいるプロジェクトは、
限られた時間の中でも、成功します。

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