クライアント/サーバーモデルとは
クライアント/サーバーモデルは、ネットワーク上で機能やサービスを提供するサーバーと、それを利用するクライアントが、ネットワーク通信によって接続されたコンピュータネットワークのモデルのことを指します。別名でC/Sモデルやクライアントサーバー型とも呼ばれています。
一方で、複数のコンピュータを直接繋ぎ合わせて通信する方法をP2Pモデルといいます。P2Pモデルでは、全てのコンピューターが対等な関係となり、それぞれがクライアントとサーバーの両方の役割を担います。
クライアントサーバ型は、サーバを中心とした中央集中管理型の構成になっているのに対し、P2P型は、中心となって管理するコンピュータがありません。
クライアントサーバーモデルとP2Pモデルの比較
項目 | クライアントサーバーモデル | P2Pモデル |
---|---|---|
構成 | クライアントとサーバーが分かれている | 全ての機器がクライアントとサーバーの両方の役割を担う |
利点 | 機能の集中管理、スケーラビリティ、セキュリティ、メンテナンスの容易性 | サーバーの必要がない、ネットワーク負荷を分散できる、検閲に強い |
欠点 | 費用が高い、複雑な構成になる | セキュリティ対策が難しい、コンテンツの管理が難しい、著作権侵害のリスクが高い |
クライアント・サーバーモデルの例
- Webブラウジング: ユーザーがWebブラウザ(クライアント)でWebサイトにアクセスすると、Webサーバー(サーバー)からHTMLファイルなどのデータが送信され、Webサイトが表示されます
- メール: メールクライアント(クライアント)でメールを送信すると、メールサーバー(サーバー)を経由して相手に送信されます
- オンラインゲーム: オンラインゲームクライアント(クライアント)でゲームサーバー(サーバー)に接続して、他のプレイヤーとゲームをプレイできます
- ファイル共有: ファイル共有サービス(サーバー)にファイルをアップロードすると、クライアントからそのファイルをダウンロードすることができます