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Alter Linux(Xfce版)でDockerとGPU対応の開発環境を作る

Last updated at Posted at 2021-01-29

Alter Linuxで開発環境を作る

Arch Linux系ディストリビューション「Alter Linux」(Xfce版)の使用感が非常に良かったため、ノートPCにインストールして環境構築を行いました。
その際、躓いた点が幾らかあったので記録を残しておこうと思います。

筆者の環境

Alter Linuxのバージョン: RC3 (Xfce版)
PC:ASUS Zenbook Pro 14
i5-8565U,8GB,GTX1050-MaxQ

Alter Linuxのインストール

公式ページからイメージを落とし、balenaEtcherなどでUSBメモリに焼く。その後、UEFIから起動して、インストーラーに従って作業を進める。
以上でインストールは終わり(めっちゃ簡単)。

VSCode

CommunityのOSS版と、AURの公式ビルド版の2種類が存在する。
(OSS版の初期設定では、拡張機能の検索先が公式版と異なるらしい。詳細はこちら)

[OSS版]
$ sudo pacman -S code
[公式ビルド版]
$ yay -S visual-studio-code-bin

OSS版については、Alter Linux付属のパッケージマネージャー(GUI)でもインストールできる。

Docker

こちらもpacmanかGUIのパッケージマネージャーからインストール可能。

$ sudo pacman -S docker docker-compose docker-machine

GUIの場合は、「docker」で検索すると上記のパッケージが出てくるため、それぞれ選択してインストール。
image.png
また、VScodeの拡張機能「Remote Container」を使う場合は、ログインユーザーをdockerグループに追加する必要がある。
dockerグループへのユーザー追加は、セキュリティが低くなる恐れがある(詳細はこちら)ようなので注意。

$ sudo gpasswd -a {ログインユーザー名} docker

デーモンの起動と登録も必要。

$ sudo systemctl enable docker
$ sudo systemctl restart docker

Nvidiaドライバー

インストール

pacman、GUIどちらでも可能。インストール後は再起動が必要。

$ sudo pacman -S nvidia-dkms nvidia-settings nvidia-prime

※nvidia-primeについては、CPUグラフィックとGPUを両方使いたい方だけでいいと思います。

問題

再起動後にターミナルでnvidia-smiで状態を確認すると、GPUが使われていない状態だった(メモリ使用量が0Bでかつプロセスがなにもない)。また、nvidia-settingが起動できなかった(ターミナルから起動してもエラーを吐く)。

解決策

AURのxfce4-sensors-plugin-nvidiaをインストールする。

$ yay -S xfce4-sensors-plugin-nvidia

原因は不明…LinuxのGPU関連はよくわからない…
今回は、ArchWikiのXfceのページを見て、運良く解決できた。
他のデスクトップ環境では起こらないと思う(未検証)ので、GPUを使うなら他のデスクトップ(Cinnamonなど)でもいいかもしれない。

その他

ブラウザ

初めからChromiumがインストールされている。
pacman、AURからChromeやFirefoxもインストールできる。
AURにはMicrosoft-edgeのDev版もあった(同期機能やChromeの拡張機能が使えない)。

Optimus-manager

IntelとNvidiaのGPUを自動(手動も可)で切り替えてくれるソフト。AURからインストールできる。
電源接続時と非接続時、それぞれの起動GPUを選べたりもするので、GPU搭載ノートPCを利用している方におすすめ。

$ yay -S optimus-manager optimus-manager-qt

qtはGUIの設定やアイコンを追加するパッケージ。

Timeshift

スナップショットを作成し、システムのバックアップを行うソフト。AURからインストールできる。

$ yay -S timeshift

GPUのドライバー関係をいじっていると正常に起動しなくなることがあったが、これを使うことで簡単に巻き戻すことができた。
起動時や一定期間ごとに自動でスナップショットを作成してくれるため、自身で作成しなくても安心できる点も素晴らしい。

日本語入力の設定

デフォルトで日本語入力にはMozcが使われている。筆者の環境ではアプリケーションメニューにMozcの設定が見当たらなかったが、以下のコマンドでGUIの設定メニューを呼び出すことができた。

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog

ホームディレクトリの英語化

日本語のままだとパスの入力が面倒なので英語に変更。

$ LC_ALL=C xdg-user-dirs-update --force

最後に

Alter Linuxは、Arch Linuxのインストールの複雑さが解消され、Ubuntuなどと同じようにインストーラーで簡単にインストールできた。その上、Arch Linuxの豊富なリポジトリも利用できるため、ソフトやパッケージのインストールもスムーズだった。また、一部のアプリに関してはAlter LinuxのGUIアプリケーションからインストール可能で信頼性が高い。総じて非常に使いやすく、設定が容易なディストリビューションだった。
今後環境に変化があれば随時追記していく予定。

参考サイト

Alter Linux公式サイト
Arch Wiki

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