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深層学習
SRADay 17

試しにG検定を受けてみた

この記事はSRA Advent Calendar 2017の17日目の記事です。
関西事業部の安井です。
昨日受験したG検定について書きます。

G検定とは

 一般社団法人日本ディープラーニング協会 (http://www.jdla.org) が実施している資格試験です。第一回が2017/12/16(土)に実施されました。概要は以下の通りです。

  • 目的:ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)の育成
  • 概要:ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する
  • 試験概要:120分、100問(表示される問題数は232問)、多肢選択式、オンライン受験(自宅受験)
  • 受験料:12,960円(税込)
  • 試験日:2017/12/16(土) 13:00-15:00

 受験料12,960円です。試しで受けるには少し高いですが、第一回ということもあり、難易度も全く分からない状況だったため、致し方無かったです。受験申し込みはネットから簡単に出来ます。

出題範囲

 出題範囲ですが、JDLAのホームページに記載があります。ざっくりというと下記の内容となります。

  • 人工知能関連の問題
  • 機械学習関連の問題
  • ディープラーニング関連の問題

 実際に受けた試験内容に関しては、以下で記述します。JDLAのホームページに例題が載っています。興味のある人はチャレンジしてみて下さい。ちょっと知識のある人であれば、例題を解いた時点でこう思うはずです。「なんだ簡単じゃん」。いいですか、皆さん。例題に騙されないで下さい。大事なことなので2回言います。例題に騙されないで下さい。

参考書

 下記の書籍が推薦図書として、JDLAのホームページに書かれています。

  1. AI 白書 2017 (https://www.kadokawa.co.jp/product/301705001065)
  2. 人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (https://www.kadokawa.co.jp/product/321410000316/)
  3. 深層学習 (http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061529021)

 1の「AI 白書 2017」ですが、A4版の360ページ、税込3,564円です。最新技術・利用動向・政策等、様々なことが網羅されています。数式はほぼ皆無で、2017年時点でのAIの世界の動向を知ることができる、そんな一冊になっています。2の「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」は、B6版の264ページ、税込1,512円です。著者はJDLA理事長の松尾豊さんです。こちらも数式は全く出ません。通勤の電車の中でも読めるような内容の本で、歴史的な流れを追いつつ、現在(第三次AIブーム)までの話題をピックアップしています。3の「深層学習」はA5版の176ページで、税込3,024円です。こちらはディープラーニングのアルゴリズム等を真面目に数式を用いて説明している本です。数式に自信のない人には難しいと思います。

試験までに実施したこと

 試験日のおよそ40日前に2の本を購入し、読み始めました。主に通勤時間を利用して読み進めました。1週間かそこらで読めたと思います。とりあえず一読した、というレベルです。
 試験日のおよそ30日前に1の本を購入しようと思い、ネットで購入しようと思いましたが、この試験が迫っていたためか、ネットではどこのサイトも売り切れで2週間後くらいに入荷予定、とされていました。なので、関西のジュンク堂で検索し、運のいいことに難波店に1冊だけ在庫があったので、速攻電話して取り置きしてもらい、その日の内に購入しに行きました。2を購入するついでに3も同時に購入しました。この時は本の大きさとか何も知らなかったので、本をもらって絶望感を覚えました。「ゴツすぎるやろ」と。まぁ嘆いたところで仕方がないので、最低一読はしようと思い、休みの日につらつらと目を通し始めましたが、一向に終わりません。一読を終えたのは、試験開始の1時間前でした笑
 当然ですが、3に至ってはほぼ読めていません。「第1章 はじめに」と「第2章 順伝播型ネットワーク」までを読めただけです。知識試験、ということだったので、数式とかは出ないだろう、と見切りを付けました。(結論としては、数式は出ましたが、対して難しいものではありませんでした。試験内容は後述します。)
 他にJDLAに記載のある試験範囲からキーワードを絞って、ネットから情報を得ました。トイプロブレム、フレーム問題、シンボルグラウンディング問題、CNN、RNN等。
 以上が試験までに実施したことになります。

実際の試験内容

 回答方法は例題にあるように多肢選択式です。問題数は100問とされていますが、実際に答える問題数は232問でした。範囲を見れば分かるように内容は多岐に渡ります。 例えば、シンギュラリティに関する問題だと、4択あり、レイ・カーツワイル、イーロン・マスク、スティーブン・ホーキング、後もう1人(名前が出ない)が言ったことまたは行動として適当なものを選べ、という感じでした。答えるのは4問だけど、多分これで1問換算になるのだと思います。ちなみにですが、シンギュラリティとは技術的特異点を指し、ざっくり言うと、AIが自分より賢いAIを作れるようになる時点を指します。2045年頃にそうなるのでは?という仮説があり、AIの開発に警鐘を鳴らしている人たちがたくさんいます。
 他には自然言語処理の方法として、適当なものを選べ、というようなものもありました。「グラウンドされた意味構文解析」や「照応解析」、「談話構造解析」に関する問題が出題されていました。これらの内容に関しては、AI白書に記述がありますが、当然ながら、一読しただけでは、どれがどれだかよく分からない、という状態でした。
 また問題数としては、3問程度ですが、数式に関する問題も出題されていました。ある数式があり偏微分した結果はどれか、パーセプトロンで、重み、入力値、バイアス(あったか記憶にない)、が与えられたときに、どちらのクラスに分類されるか等でした。もう一問は、CNNに関する問題で、7x7の画像に対して、ゼロパディングし、ストライドを2とした時の画像サイズはいくつになるか、と言った問題でした。これらは基礎さえ分かっていれば簡単に解ける問題となっており、関西事業部の機械学習研修会に参加しているメンバーであれば、CNN以外は解けると思います。
 かなり悩むのが、選択肢に「上記に該当する回答は無い。」等という選択がある場合でした。このような選択肢があると、全ての選択肢に対して答えを持っていないと回答できない、という状況になり、惑わされる羽目になりました。

感想

 試験としては初回ということで、出題傾向も分からなかったので、中々思ったようにはいかなかった、というのが正直な感想です。ちょっと知識があれば、少し勉強しただけで合格できるか、というと、「ノー」だと感じました。AI白書をしっかりと読み、キーワードをそれぞれ説明することが出来て、合格の道が見えるのでは無いか、と思います。
 では、受験してみて役に立たなかったか、と言われるとそれは「ノー」です。AI白書を一読出来た程度でしたが、現在のAI(ディープラーニング)の動向・情勢・今後の展開を知ることが出来たことはとても勉強になったと思います。真面目に言うと、「ディープラーニング」はとても重要です。SRAもこの波に乗り切れないのであれば、生き残れないのでは無いか、とすら感じています。
 今回の結果はまだ出ていませんが(手応えとしては6割程度)、駄目だった場合は、次回(おそらく4月?)も受験します。関西事業部で対策勉強会とかして、ディープラーニングに関する知見者(自分も含めて)を増やせるように出来れば、ビジネスチャンスも大きく広がると信じています。

※追記
 2017/12/26にJDLAより合格通知がメールで届きました。名刺等に使えるJDLAの認定マークが合格証の代わりとなるようです。