はじめに
A 「EC2でシステムの運用するけど, つけっぱなしの必要はないからオンデマンドでつけたり消したりしよう」
A 「Eipも必要だから紐付けておこう」
B 「それなら年契約で事前に払ってつけっぱなしのほうが安いんじゃね?」
ということで, オンデマンドでつけたり消したりするのと, 年契約でつけっぱなしにするのとでどちらが安いのか調査しました
計算してみる
t3a.micro の場合 (Eip無し)
オンデマンド: 0.01222430 = 8.784
1年契約: 63/12 = 5.25
3年契約: 121/36 ≒ 3.36
t3a.micro | 料金 |
---|---|
オンデマンド | 8.784$ |
1年契約 | 5.25$ |
3年契約 | 3.36$ |
つまり, 40%以上の時間起動するなら3年契約の方が安く, 60%以上の時間起動するなら1年契約のほうが安い!!
起動に待たされる時間や手間を考えると, なにか事情でもない限りもっと短い起動時間でも年契約するほうが良いです
他のインスタンス
どのインスタンスも似たような割引額です.
1年契約: 36~42%削減 -> 60%以上起動しているなら1年契約がだいたい安い
3年契約: 56~64%削減 -> 40%以上起動しているなら3年契約がだいたい安い
Eipが絡む場合 (t3a.micro)
インスタンスが大きくなるとEipの料金が誤差になってくるので, 小さいもので調査しました.
Eipが絡む場合を試算してみます. 平均1日n時間起動していたとすると, 月あたりのオンデマンドの料金は
EC2: 0.0122 * 24 * 30 * n / 24 = 0.366n
Eip: 0.005 * 24 * 30 * (24 - n) / 24 = 3.6 - 0.15n
です. Eipは紐付いているEC2インスタンスが起動していて, かつそのEC2インスタンスが1つのEipしかアタッチされていない場合のみ無課金で, それ以外は0.005USD/hがかかります. 安いですが, 対象インスタンスが小さいと無視できません.
VS 3年契約
3年契約の場合, t3a.microは約0.0046$/h, Eipより安いです.
つまり, t3a.microなら起動時間に関わらず3年契約のほうが安いです. Eipが必要なら3年契約でつけっぱなしが必ず安くなります.
VS 1年契約
グラフで見てみます.
おおよそ7.5時間(31%くらい)起動するなら, 1年契約の方が安くなります.
おわりに
年契約の割引率はびっくりするくらい大きいので, 普段遣いでもできるだけ年契約すると財布に優しくなります!