2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

1. Memtest86とは?

メモリの機能テスト。具体的には、メモリの全アドレス空間に対してデータを格納し、それらがすべて要求したのと同じように保持されているかどうかを確認するテスト。(ほかにもいろいろやっているのだと思いますが)

2. Memtest86でわかること

  • メモリが物理的に破損していないこと
  • メモリがシステムの要求通りに動作すること
  • ソケットなどの不良がないこと
    などなど

3. Memtest86の使い方

3.1. 必要なもの

  • USBフラッシュメモリなどのドライブ
    容量は最低1GBは必要そう。
  • 時間
    Memtest86の実行には、8GBあたり約1時間かかる(参考)。64GBだと8時間。CPUの性能によっては短縮されうる。(実際、手元の環境では64GB RAM/ Core-i9 14900Kで4時間かかりました)

3.2. インストール

  1. ダウンロード
    PassMark SoftwareのMemTest86のインストールページからダウンロード。Free versionとPro(有料)がある。
    image.png

  2. ダウンロードしてきたファイルを解凍し、imageUSBを起動
    image.png

  3. USBドライブにイメージを作成
    Step1でイメージ作成先のUSBドライブを指定、Step3でUSBに書き込むイメージファイルを指定。なお、この操作を行うとUSBドライブはフォーマット(初期化)されるので、中身のファイルのうち必要なものはバックアップしておく。
    image.png

3.3. 実行

  1. MemTest86の起動
    コンピュータを再起動し、BIOS設定画面を起動。BIOSから起動ディスクをMemTest86が入っているドライブに指定する。
  2. MemTest86の実行
    以下のような画面に遷移するので、Configを選択。
    image.png
    詳しい設定はいろいろできるようだが、実行するだけならSを押下する。
    image.png
  3. 結果の保存
    テストが終了すると、結果を保存するか問われるので基本的には保存する。

4. 背景:なぜMemtest86を実行しようと思ったか?

先月自作したPCで、メモリ関連のエラーが頻発したため。このエラーはブラウザやその他アプリケーションについて横断的だったため、メモリの物理的なエラーを疑った。実際にMemtest86を実行したところ、エラーは検出されなかったため、メモリ買い替え(またはマザーボード買い替え…)という最悪のパターンは回避できた。
この結果から、メモリやマザーボードに物理的な問題がある可能性が低いとわかったので他の対策をいろいろ試すことができ、非常に助かった。結果的には、メモリクロック速度を定格(5600MHz)よりも落とし、Nortonをアンインストールすることで、問題は解決した(どっちがクリティカルだったのかはわかりません)。

5. 参考

2
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?