少し前に話題になった記事で共感する部分が多分にあったので、自分の考えも含めてまとめました。
「給料が上がらない会社」はいますぐお辞めなさい 日本人の「給料安すぎ問題」を解決する秘策 | 国内経済 | 東洋経済オンライン
「それで私の給料下がったらどうしてくれるんですか?」という
世の中の全ての人は自身の生活のために仕事をしていて、給料もらえなくなっても今の仕事を続ける人はいないと思います。
そんな生活どころか人生がかかっているライフラインをすべて他人任せにするのは非常に危険です。
世の多くの人は 「偉い人の言うことを聞いて怒られないように仕事をする」 ことを正義としていると思いますが、その偉い人のやり方が間違っていた時に一緒に被害を被るのは自分ですし、実際そのせいで生活が窮地に追い込まれた人はこれまで山ほどいると思います。
そうなったらそれはその時、くらいに考えている人もいるかもしれませんが、それはあまりにリスキーです。
自分の生活を守るために、 仕事に不満があったら 「それで私の給料下がったらどうしてくれるんですか?」 と文句を言う権利が全ての労働者にあると思います。
結果的に意見を取り入れてもらえないことももちろんありますが、何もしなければ何も変わりません。
その時は意見が通らなくても、その後にその意見の正当性が認められて、後になって意見が通りやすくなることもあります。
愚直に上司の言うことを聞くのではなく、自分の意見を伝えて、自分の意思で今の行動をしていると自認することが大事です。
「給料あげてください」と言う
日本ではお金に関して執着していると、がめついとしてよろしくない行動とされることが多いです。
そのため、「給料あげてください」というのもいやらしい行動と思われていますし、実際そう言われるのを嫌う経営者も多いと思います。
ただ、黙っていても給料がどんどんあがっていくことは有能な上司にあたらない限りまずないです。
黙っていれば「この給料で満足して働いてくれる人」と認識されるだけです。
給料に不満があるなら、 「給料あげてください」 と声をあげましょう。
そして、 「あげてくれないと転職しますよ」 と言いましょう。
そういった一人一人の行動が、組織全体の給与を上げるきっかけとなり、結果的に会社全体の利益にもつながります。
給与も賞与もシンプルに労働と貢献の対価です。
不満があるなら声を上げていきましょう。
返報性の原理
そうは言っても、ただただ「給料を上げろ」と声高々に言い続けても簡単には通りません。
そこで利用するのが返報性の原理です。
返報性の原理とは簡単に言うと「人から何かしてもらったらお返ししないといけないと思う心理」のことです。
太鼓持ちまでする必要はありませんが、社内で困っている事案や、みんながやりたがらない仕事を積極的にやっていきましょう。
その行動の積み重ねが「XXXさんにはいつもお世話になっているから・・・」につながります。
そうすると、多少無理な交渉も通りやすくなります。
恩は売れる時に売りまくりましょう。
そもそも人件費はコストじゃない
社内の人件費や業務委託の発注額のコストを「安ければ安い方がよい」と考える人がいると思いますが、実際はそんなことなく、人のコストは「安かろう悪かろう」が特に出やすいので、「安ければ適当な仕事をする」だけです。
以前海外の宝石店で警備員がいたのにも関わらず深夜に空き巣が発生した事件がありました。
原因は警備員がバックヤードの小窓からたまに様子を見る程度の警備しかしていなかったことだったのですが、「なぜしっかり警備しなかったのか」と質問されたときの返答が「そこまでするほど給料をもらってない」でした。
イギリスで360億円の盗難!駆けつけた警備員の言い分が流石!! - Togetter
業務委託なども同じで、値切って安い値段で発注した場合に、外注先では「この仕事安いから適当でいいよ」と言う話で動いています(体験談)。
なので人件費はコストではなく投資と考えるべきです。
安い投資では安い成果しか得られないだけです。
つまり
全ての労働者は自分のため仲間のため給与を上げる努力をしましょう!
また、給与を支払う側の皆様は、会社の価値を高めるため、人件費に投資しましょう!