Done is better than perfect
完璧を目指すよりまず終わらせろ
Facebook CEO マーク・ザッカーバーグの有名な言葉ですね。
そして私のとても好きな言葉です。
絶対に失敗しないサービスなんて作れない
これまでのプロジェクトでよくあったのが、「全員が納得するまで先に進まない」という同調圧力的な進行で一向に話が進まないことです。
10人いれば10人の考えがあって、それが新規サービスなどになれば尚更それぞれのアイデアが膨らんで、いつまで経っても収束しません。
また、新しいことを始めるときは必ず不安やリスクが有り、「あとでこういう問題出るんじゃないの?」とか「それ流行るの?」とか果てには「必ず利益が出る保証有るの?」とか必ず利益が出る保証有るならみんなやってるわと突っ込みたくなるような不毛な意見まで出てきます。
3年経っても完成しないプロジェクト
社長の思いつきで始まった新サービスのプロジェクトがありました。
ただ、アサインされたメンバーは社長のアイデアにあまり共感できず、さらにそのサービスに必要なノウハウを持っているメンバーもおらず、「これ何をどうするの?」という最初から暗中模索のプロジェクトでした。
納得できなくてもしなければいけないのが仕事なので、目標を「良いサービスを作る」ではなく**「社長が納得するサービスを作る」**にきっぱり切り替えて、「何でも良いからちゃっちゃと終わらせちゃおう」というのがメンバーの一致した気持ちでした。
社長も具体的なアイデアを出しているわけではなくふわっとしたアイデアだけなので、社長の要望を最低限満たし、かつ今いるメンバーで実現可能なデザインをし、プロトタイプを作りました。その頃にはメンバーもサービスに愛着が湧いてきて「もしかしてこれ流行るかも?」くらいの気持ちになっていました。
しかしながら、こまめにデザインを確認しながら進めて来たのにも関わらず、完成したプロトタイプに納得しない社長含む上層部たち。「やりたかったのはこういうことじゃない」、「こういうことをやりたいんだ」と今思いついたとしか思えないようなふわっとした改善案を出してきます。
その後も、①こちらから具体的な改善案を出す → ②OKをもらう → ③プロトタイプ作る → ④「やりたかったのはこういうことじゃないんだよなー」 → ①に戻る、の一向に前に進まないスパイラル(ループ?)開発が進み、気がつけば3年がたった今もローンチされていません。
ユーザに揉んでもらってサービスは進化する
絶対にうまくビジネスはないし、最初から何もかもうまくいくビジネスも永久にうまくいくビジネスも無いと思います。
特にWebサービスは水物で流行っても一時だけということがよくあります。
どうせうまくいく確証なんていつまで経っても得られないんだから、なんでもいいから完成させてとりあえず世の中に出さないことには何も始まらない、と思います。
とりあえずローンチして、ユーザの反応を見て、新しい発見があったり、新しいアイデアが浮かんだりして、それをすぐにサービス改善の形にできるのがITの良いところではないでしょうか。
そしてその成功の種を持っているのがエンジニアだと思います。これまでの経験上エンジニアが「こんな事やったら面白そう」とかで遊びで勝手に追加機能とか作って、「それいいね!」と周りの共感を得て、「もう開発もほぼ終わっちゃっているしローンチしようぜ!」の流れで良き改善が世に出ることが多かったです。今流行っているサービスもそういうふうに進化してるんじゃないかと思っています。
「何か新しいことを始めるときは、偉い人には言わずに、勝手に少人数で進めるのが良い」 とGoogle Glassを開発したエンジニアも言っていました。
一勝九敗
ユニクロの柳井正会長の座右の銘で、私の好きな言葉です。
「私の人生は色々挑戦してほとんど失敗してきた。ただ、九敗がなければ一勝もなかった。」 というようなことを言っています。
幸いITの世界は、自動車などの工業製品とは違って、簡単に改善できて、失敗しても損失が少ないことが多いです。どんどん挑戦して、どんどん失敗できる世界です。
今後エンジニアの皆さんには、偉い人たちに臆することなく、どんどんアイデアを出して挑戦していって欲しいですし、非エンジニアの皆さんにはエンジニアがそうしやすくなるような環境を作っていって欲しいと思っています。
So This is Christmas
I hope all the system engeneers have fun,
The near and the dear one,
The old and the young,
The geek and the nerd.
A very merry Christmas, and a happy new year