きっかけはなんとなく
その時の仕事に不満はなく特に強く転職したい希望があったわけではないが、コロナ禍真っ最中でもリモートワークを導入する気がない性悪説で動いている会社に少し嫌気が差したのと、会社で中途採用活動をしているうちに自身にも転職意欲が沸々と湧いてきたのがきっかけ。
両親が遠方に住んでいて高齢で病院に通いがちになり、両親に何かあった時に実家に帰ってリモートワークでワーケーションできる環境を整えたかったのもある。
40過ぎの老害エンジニアなので、こんなおっさん雇ってくれるところなんてないだろうと思い、正直ダメ元でスタートした。
スタートはForkwell
これまでの本気の転職活動はエージェントを使うことが多かったが、本当にダメ元スタートだったのでそこまでする意欲はなく、技術書プレゼント企画目的で既に登録していたForkwellを使うことにした。Forkwellの思う壺だ。
ちなみに元々登録していたPaizaから可愛いエージェントの女の子から「あなたなら一流企業に転職できます!」的なメッセージが来たのでアポを取ったら、オンライン面談で来たのはおっさんで、言われるがまま履歴書・職務経歴書を提出して数社に出したが、全社書類選考で落ちた。まあそうなるよね。Paizaはそれでおしまいに。
めっちゃくるスカウト
何度も言うが40過ぎのおっさんなので全く期待していなかった。
スキルは年の功でまあまあ積み上げてきたものはあるが、そうは言っても初老男性。そんな人雇いたいまっとうな企業なんてないと思ってた。
そう思ってたらめっちゃくるスカウト。
人事部の採用担当の人が手当たり次第送っているのだろうが、それでもいっぱい来ると嬉しい。トータルで100社以上来たと思う。
怒涛のカジュアル面談
嬉しくなって序盤はほとんどのスカウトに反応してオンラインカジュアル面談を受けた。
オンラインなので予定が組みやすい。1日で3社面談したこともあった。
あまりに反応しすぎて2週間先までスケジュールが埋まるという人気インフルエンサーみたいになってしまったので、後半は自重して週3社までとルールを決めた。
目的は転職なのだが、正直他社のエンジニアと話せるのが楽しかったというのもある。
どの会社も熱意のあるエンジニアな人ばかりで、「ここで働きたい!」と何度も思ってしまった。
なかにはよくわからんカジュアル面談も
色々受けていると「この時間何?」みたいなカジュアル面談もあり、そちらから声を掛けてきた話なのに「で、何か質問ある?」からいきなり始まる面談も何社かあった。
サービスの内容や扱っている技術の内容など質問するも全部一問一答で話が広がらず、システム構成図も見せてもらえず、そういうのは10分もかからず終わった。
おそらく人事部が最初メッセージをくれていて面談はエンジニアに丸投げしたんだろうけど、それにしてもお互いに良い時間にするためにもうちょっとやる気を出して欲しかった。
そして面接へ
転職活動で悩ましいのが企業ごとに選考スケジュールが違うこと。
例えば第二希望のB社の内定がすぐ出て、第一希望のA社の内定は早くても1ヶ月後とかだった場合に、B社に1ヶ月も待ってもらうわけにもいかず(大体の場合期限がある)、A社に賭けてB社を捨てるか、B社に決めてしまうかの究極の選択をしなければいけなくなってしまう。
過去の経験からそうなることを知っていたので、カジュアル面談と並行して第一希望群の3社の選考を同時に始めた。
楽しいカジュアル面談を経て大分気は大きくなっていたものの、この時もまだ半分はどうせ一次選考落ちだろと大分ネガティブに考えていた。
最後はおみくじで
激しいツッコミのある面接だったり、おっさんになると縁遠くなる久々の適性試験&技術試験でドキドキしたりとしたが、結果3社とも最終選考には進めて、2社から内定をいただくことができた。
どちらも魅力的な企業だったので決断できず、仕事が面白そうなM社にしようかなと思っていたものの心の迷いを捨てられず、最後は神社のおみくじで決めた。
これで凶が出たらM社辞めようと思いながら引いたら、なんと大吉だった。すぐにM社に内定受諾の連絡をした。
最後に
神様の大吉のお告げ通り今はこれまでに経験できなかった新しい分野に挑戦できて充実している。
会社もエンジニアを尊重してくれる風土があって働きやすい。
少し前に母が入院したが1週間実家に帰ってワーケーションしながらゆっくりお見舞いに行くこともできた。前の会社ではできなかったことだ。
ここまで読んでくれた皆様に最後に伝えたい。
- 給与でも待遇でも仕事内容でも現状に不満があるなら、まず一歩でいいから動き出して欲しい
- オンラインカジュアル面談なら時間も金もそんなにかからない
- 無理かどうかやってみないとわからない。無理ならすぐやめれば良い。
- 面接はお互いに相手を計る場。こっちだけが見定められているわけではない。堂々といこう。
- 面接は自分をプレゼンする場。自分がいかに相手にとって有用かをテーマにプレゼンするつもりでいこう。誠実と熱意だけではダメ。
- そうは言っても最後は情熱が一押しする。「何でもやります!」よりは「これがやりたいんです!」というプレゼンの方が相手に刺さる。
最近は少し変わってきた気がするが、それでもまだ海外に比べたら日本のエンジニアの立場はまだまだ低い気がする。
みんなが良い待遇を求めて動き出せば、企業も良い待遇を用意せざるを得ない。
みんなでエンジニアの立場を向上させようぜ