インターネット老人会の魔法書 Advent Calendar 2023 の13日目の記事です。
PC-9801の想い出
テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』 を見て、PC98でPCデビューした自分に刺さったので想い出カキコ。
パソコンフェアで衝動買い
当時小学生だった私が、当時まだまだ高価で珍しかったパソコンの展示イベント「パソコンフェア」の入場無料券を学校でもらい、別に私は興味なかったが親の方が興味持ったので家族で行くことになった。
倉庫みたいな場所で、雑然とPC98やプリンタなどの周辺機器が並べられ、私としては「ふーん」くらいにしか思えなかった(PCでゲームできるのも知らなかったし)。
ところが父のテンションが何故か上がり、PCとプリンタとPC台がセットで50万円くらいのやつを衝動買いしてしまった。
やることがないので一太郎ver1.0で遊ぶ。
やってきたのはPC-9801 RX。
当然インターネットもないし、音響カプラーもないのでパソコン通信もできず(というか存在も知らないのだが)、ゲームも何も入っていないので、来たものの特にやることがない。
そんな時、父が(おそらく勝手に会社から持ってきた)一太郎ver1.0をFDからインストール。
テキストエディタなのでもちろん遊ぶものではないが、初PCの私にはキーボードを打って画面に文字が出るだけで十分楽しかった。「うんこちんちーん」とかの文字が綺麗な文字でディスプレイに映るだけでゲラゲラ笑えた。
人生初BASICプログラミング
PCに「BASICプログラミング入門」みたいなものが付属していたので、試しにやってみたら、これまた面白かった。
図形を描画するモジュールを使って、カラフルな丸とか四角とかを出現させるだけで楽しかった。
なんのゲームか忘れたが、簡単なゲームのコードが付属していたので、確か数千行あったと思うのだが、慣れない手つきで1日かけて写経し動いた時は感動した。
やがてゲーム機に
そのうち父がまたいろんなところからFDに入ったゲームを調達してきて、倉庫番やパックマンやどこかの大学生が作ったらしき大富豪などをやるようになった。大富豪で手持ちのカードを増やしすぎるとスタックオーバフローしてメモリリークするというバグが人生初の自身で発見したバグだ。
なかでもプリンスオブペルシャはハマった。友達と連日集まって謎解きしながら少しずつ進めていき、1ヶ月くらいかけてクリアした時は大歓声が上がった。
そして最後は兄がどこからかエ⚪︎ゲを調達してきて、エ⚪︎ゲ専用機になった。確かFDが20枚くらいあってちょっと進めるたびにFDを入れ替えないといけないめんどくささだった。
PC98から全てを学んだ
私が中学生になるころには部活や受験勉強で忙しくなり、PC98もファミコンもほとんどやらなくなった(もうスーファミ時代だったけど買わなかった)。
父が衝動買いしたPC98だったが、PCのセットアップの仕方も、マウスの使い方も、ブラインドタッチも、プログラミングも、PCに関するほとんどのことはそのPC98から学んだ。
それでIT業界に興味がわいて・・・ってわけではないのだが、結果的にエンジニアになった。
そのPC98がなかったら、なっていなかったかもしれない。
人生何で分岐路が現れるかわからない。
私も今1991年にタイムスリップしたとしたら、競争馬とか戦艦とかを美少女化してゲームにしたらめちゃめちゃ流行ることを教えてあげたい。