インターネット老人会の魔法書 Advent Calendar 2023 の16日目の記事です。
テレホーダイの思い出
まだ光回線もADSLもなかった日本でのインターネット接続環境はアナログの電話回線をモデムを通して利用するしかなかった。要するに電話なので従量課金の通話料がかかる。後にISDNというちょっと早いデジタル回線が整備されたが、もちろんお高いので知り合いで契約している人を見たことはない。
そのため、ほとんどのユーザは23時から翌朝8時まで登録した特定の番号が固定料金で月1800円でかけられるテレホーダイを利用していた。通称テレホ。プロバイダの電話番号を登録しておけば、深夜は固定料金で格安でインターネットができる。
すべてのトリガは23時に
そのため、どのサービスも23時にユーザアクセスが集中するのが通説になり、23時に向けて何かを用意するのが一般的になった。ヤフオクの終了時間は23時から〜24時に設定するのが良いとされた。
深夜は電話が繋がらない
ダイヤルアップ接続は電話回線を占有するため、その間は電話が繋がらない。話中になってしまう。
携帯電話がまだそれほど普及していなかったため、インターネットユーザの家は深夜は電話が繋がらないことが常態化した。
Q2ウィルス
また、ダイヤルアップ接続先を勝手に高額なQ2ダイヤルに変更されるウィルスも横行した。知らない間に書き換えられるため、翌月高額な請求書が届いて驚く寸法だ。そのためにダイアルアップ接続先チェックツールも存在していた。