インターネット老人会の魔法書 Advent Calendar 2023 の17日目の記事です。
今は見かけなくなったボール式マウス
初期のマウスは光センサのついていなくボールで認識するタイプで、一般的には「ボール式マウス」と呼ばれていた。
底面に組み込まれたボールが動くことで、ボールに触れているローラがマウスの移動量・方向・速度を読み取り、それに応じて画面上のカーソルが動く。この直感的な操作感は、初めてコンピュータを使う人々にとっても理解しやすいものだった。
また光センサ式の最大の欠点の「キラキラした板の上だと反応が悪い」がボール式にはない。ボールが動く環境ならどこでも使えた。
最大の欠点として、マウス内部にホコリやゴミが侵入しやすい。ボールが動くことで発生する摩擦により、ボールや内部のセンサーが汚れてしまい、その結果、マウスの動きが悪くなることが多々あった。そのため、定期的な掃除が必要であり、専用のクリーナなんかも売っていた。また、ボールの分重量も重く、小型化も難しかった。