早速、Jetson Nanoのセットアップを開始します。
#1.準備するもの
・Jetson Nano Developer Kit(これがないと始まりません)※以下Jetsonと言います。
・microSDカード
(公式サイトでは、最低16GB UHS-1と記載あり。今回はNVIDIA指定に従い32GB UHS-I が最低条件)
https://developer.nvidia.com/embedded/learn/get-started-jetson-nano-devkit
・ACアダプタ(5V/4A の 2.1mm DC バレル コネクタの電源)
Jetsonを性能を最大限に引き出すために必要
私は以下をAmazonで購入し使用しています。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B015RKFAA2/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
・ジャンパーピン
上記ACアダプタを使用するために必要なものです。
私は、家に転がっているものを使用しました。
・LANケーブル
ヘッドレスには必須です。
・USB ケーブル (Micro-B to Type-A)
初期設定にて使用する。
#2.SDカードイメージ作成
##2.1.SDイメージダウンロードする。
今回はNVIDIAのイメージを使用します。
https://courses.nvidia.com/courses/course-v1:DLI+C-RX-02+V1-JA/about
https://developer.download.nvidia.com/training/nano/ainano-ja_v1-1-1_20GB_200203A.zip
・解凍する。
##2.2.SDイメージ書き込みを行う。(今回はMac OS X)※Nvidiaページに従うのが良いかと思います。
・クライアントPCにSDカードを挿入する。
・SDカードの確認
「diskutil list」にてSDカードの確認を行う。
$ diskutil list
(略)
/dev/disk2 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *31.7 GB disk2
・SDカードのアンマウントをする。
上記のコマンドで、SDカードが「/dev/disk2」であると確認できた。
SDカードをアンマウントする。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
・書き込み
※書き込み先を間違えると、クライアントPCを破損しますので要注意です。
$ sudo dd if=ainano-ja_v1-1-1_20GB_200203A.img of=/dev/rdisk2 bs=1g
sudoなのでパスワードを求められますので、入力ください。
ainano-ja_v1-1-1_20GB_200203A.imgは、ダウンロードファイルを解凍したもの。
かつ解凍ディレクトリで実行する。
・進捗確認
「dd」実行中に「Ctrl+t」にて進捗状況が確認できる。
load: 1.74 cmd: dd 16258 uninterruptible 0.00u 4.56s
4+0 records in
3+0 records out
3221225472 bytes transferred in 254.028620 secs (12680561 bytes/sec)
#3.Jetson初期セットアップ
##3.1.起動
・書き込んだSDカードをJetsonに挿入する。
・ジャンパーピンを接続する。
・ACアダプタを接続し電源を投入する。
・USBケーブルをPCと接続する。
##3.2.SSH接続
以下コマンドを実行し接続する。
ユーザ名 :dlinano
パスワード:dlinano
が初期値のようです。
$ ssh dlinano@192.168.55.1
dlinano@192.168.55.1's password:
# 確認があれば、ここでパスワードを入力する。
##3.2.IPアドレス設定
#デバイス名を確認(NAMEがデバイス名)
$ nmcli connection show
#NAMEを指定し設定(私の場合"Wired connection 1")
$ sudo nmcli c mod "Wired connection 1" ipv4.addresses "192.168.0.111/24"
$ sudo nmcli c mod "Wired connection 1" ipv4.gateway "192.168.0.1"
$ sudo nmcli c mod "Wired connection 1" ipv4.dns "192.168.0.1"
注)各アドレスは、環境に合わせ設定してください。
再起動して設定を反映します。
$ sync
$ sudo init 0
# 確認があれば、ここでパスワードを入力する。
・ACアダプタを外す。
・USBケーブルを外す。
・LANケーブルを接続する。
・ACアダプタを接続し起動する。
・SSHにて先ほど設定したIPアドレスに接続できれば完成です。
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