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SQLの in で指定した順番に、一発でソートする方法あれこれ

Last updated at Posted at 2019-11-22

はじめに

入門書片手にプログラミングに挑戦するとき、はじめて使うデータベースがMySQLという方は多いかと思います。

MySQLはいろいろなSQLの書き方ができるので、「もしかしたらこんな書き方できるかな?」と思って試してみると、結構いろいろイケます。

今回は 「where句の in ('あれ','これ','それ')」で指定した順番にいっぱつでソートしてデータ取得する方法あれこれです。

サンプルデータ

mysql> select * from sample;
+---------+----------+
| kubunti | imi      |
+---------+----------+
| A       | 申請前   |
| B       | 申請中   |
| C       | 承認中   |
| D       | 承認済み |
| E       | 申請取下 |
+---------+----------+

A:申請前、E:申請取下 B:申請中 の3レコードだけ取得したいときは、in を使ってこう書きますね。

mysql> select * from sample where kubunti in ('A','E','B');
+---------+----------+
| kubunti | imi      |
+---------+----------+
| A       | 申請前   |
| B       | 申請中   |
| E       | 申請取下 |
+---------+----------+

取得したい3レコードは取得できましたが、並び順がA→E→Bではないので、in で指定した通りA→E→Bの並び順で取得する方法をご紹介します。

方法1 order by FIELD

並び順を指定する order by の後に FIELD() を使ってソート順を指定できます。

mysql> select * from sample 
 where kubunti in ('A','E','B') 
 order by FIELD(kubunti,'A','E','B');
+---------+----------+
| kubunti | imi      |
+---------+----------+
| A       | 申請前   |
| E       | 申請取下 |
| B       | 申請中   |
+---------+----------+

in で指定した順番どおり並び順がA→E→Bとなりましたね。

方法2 case when

こちらは、無理くりっぽいですが、、

mysql> select * from sample 
 where kubunti in ('A','E','B') 
 order by (case kubunti when 'A' then 1 when 'E' then 2 else 3 end);
+---------+----------+
| kubunti | imi      |
+---------+----------+
| A       | 申請前   |
| E       | 申請取下 |
| B       | 申請中   |
+---------+----------+

方法3 if else

さらに無理くりっぽいですが、Excel関数が得意な方には馴染みのある書き方かと。

mysql> select * from sample 
 where kubunti in ('A','E','B') 
 order by IF(kubunti = 'A', 1, IF(kubunti = 'E', 2, 3));

+---------+----------+
| kubunti | imi      |
+---------+----------+
| A       | 申請前   |
| E       | 申請取下 |
| B       | 申請中   |
+---------+----------+

注意点

プログラミングにある程度馴染みのある方は、お察しのとおり
実行コスト(SQLの処理速度ですね)が良いとは言えません。

ですので、大量データを取得する場合ではなく、上記例のようにデータ量が限られていて処理性能が要求されない場合に使いましょう。

さいごに

今回は「in での指定順通りにソートしたい」という目的を例に
FIELD、case when、if else の3つの書き方をご紹介しましたが、
要するに、「こんなことしてみたいな」と思ったときに、
意外とSQLだけでもアレコレできるということです。

SQLでアレコレできると、SQLでデータ取得した後にプログラム側でループしながら成型したり並び順いじくったりしなくてよいため、コードが短く書けるという利点があります。

特に case when や if else をうまく使えば、もっと複雑な並び順指定もできます。
(処理性能にはご注意を)

入門書で言語仕様をある程度理解したら「思いつきでとりあえず書いてみる!」「書いてみて動かなかったら調べてみる!」というのが、楽しく学べてよいのではないでしょうか。

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