CML使うには、結構高スペックPCがいるよと言うお話。
CML(Cisco Modeling Labs)は、Ciscoが公式に出しているネットワークシミュレータで
2023年現在、Cisco自身が(たぶん)プッシュしているCat8000Vといったソフトウェアルータも、バンバン使えたりします。
こんなやつ。
で、CMLの実装については、他の色んなサイトが方法を詳しく書いているので、特にここで述べるつもりはないですが
ストレスなく動かすのに必要なスペックについては殆ど書かれていないため、備忘録も兼ねて控えておこうかと。
- ● 「普通の」PCじゃまともに動かん。
- 最初、自分は普段使いしているMacbook Pro 13inch 2019(RAM16GB)に実装したのですが
ノード一つ立ち上げるのに5分以上かかり「こりゃ使えねー」と言う事で取りやめ。
しかも、立ち上げたら立ち上げたで、ノード毎に下手するとGB単位のメモリ占有、そして複数個のvCPU利用。
例えば、Cat8000V1つ立ち上げると、それだけで4GBメモリが占有されます。
XRv9000だと20GBメモリに4vCPUですよ!
ただ、だからと言ってこのまま何もしないと、CMLのサブスク代(日本円で3万弱/年)が無駄になる・・・。 - ●と言う訳でCML用PCを自作する。
- (金銭的に)一念発起してPCを自作する事にしました。CML用として利用するため
・RDPでリモート操作するため、グラフィックボードは要らない。CPU内蔵で十分。
・メモリとCPUに全振り。
という条件でパーツ選択。その結果、(2023年2月現在)以下の構成で組む事にしました。
マザーボード:B760M DS3H AX DDR4
グリス:JP-DX1(まあこれは何でもいいでしょ)
CPU:Core i7 13700(K無し)
OS:Windows 11 Professional 64bit(RDPしたいのでPro版)
電源:RM850e(たぶんオーバースペック)
メモリ:crucial DDR4 32GB*2
ストレージ:crucial M.2 500GB
CPUファン:虎徹Mark3
筐体:ASUSのMicro ATX
締めて16万超え。まさかシミュレータ動かすだけでこんなに掛かるとは思わなかったですわ。
ただし動作は快適。同時に10個ノード立ち上げても殆どストレスは感じなくなりました。
(CML動かしてるVMWare Playerのメモリ割り当てを増やすとか、windowsの 設定→システム→電源とバッテリの「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に設定するとか、細かいチューニング入るけど・・・)
ゲーミングPC等と比べたら大した事はないんでしょうが
そういうの全くやらない人間にとっては、結構な出費になるので気をつけましょうというお話でした。
(しかもこの前月にMacBook買い替えしてたし・・・)