ご挨拶
こんにちは。たいちゃんです。
12月ももう半ばになってきました。
今回は仕事のある格言?について自分なりに考えてみました。
『60点でいいすぐにやれ』
多分ビジネス関係のコラムを見た時だと思いますが、いつどこでみたのかよく覚えていません。なんとなくですがQC活動がらみで出ていたような気もします。
60点であれば100点や90点に比べればハードルはかなり下がります。
ある時、「まず、60点を取って、残り40点分の60点(要は40×60=24点)を取ってと繰り返していけば、理屈の上ではいい線いけるんじゃないかな。」
「この考えだと60点が難しくて仮に40点の場合になっても、その分回数を重ねればいい線いけるかも。」
と思いました。そこでこれを数学上の問題として考察してみることにしました。
今回の条件
- まず、全体の内で1回目の作業にどのくらいの出来栄えにするかパーセンテージで表します。例えば、60点の場合は全体の中の60%が1回目で出来ればいいとします。
- 次に、残りのものに対して1回目と同じパーセントテージの出来栄えで作業をするとします。1. の例で言えば残りの40%に対して60%の出来ですから0.4×0.6=0.24=24%となります。
- その後、1回目に2回目の結果を足して積算します。今回の例ですと60+24=84%となります。
- 更に、3回目、4回目・・・と続けていきます。
- 今回は10回目迄実施しました。
- また、考察に用いたパーセンテージは60%、50%、40%、30%の4種類としました。
それでは考察を始めます。
計算結果
60点のとき(60%)
50点のとき(50%)
40点のとき(40%)
30点のとき(30%)
結果の解説
・出来栄え60点で進めた場合、2回目には既に出来栄え80%(80点)を超え、3回目には90%を超えています。パーセンテージで表した場合、小数点以下を四捨五入すると6回目には100%となります。
・出来栄え50点で進めた場合、2回目は70%超え、3回目は80%超えとなり、4回目に90%を超えます。パーセンテージで表した場合、小数点以下を四捨五入すると8回目で100%となります。
・出来栄え40点で進めた場合、2回目は60%超え、以下3回目、4回目、5回目と進むうち、それぞれ70%超え、80%超え、90%超えとなります。パーセンテージで表した場合、小数点以下を四捨五入しても10回目迄では100%にはなりません。
・出来栄え30点で進めた場合、2回目は50%超え、3回目は60%超えとなり、90%を超えるのは7回目となります。10回目になっても99%にはなりませんでした。
考察と感想
出来栄え60点の場合、2回このプロセスを繰り返せば80%超えの出来栄えを得ることが出来ました。更に磨きをかけるなら3回目のプロセスを行えば、90%超えの出来を得られました。3回同じプロセスを繰り返せば完璧な出来栄えの90%を得ることが出来るのであれば、かなり有用な方法だと思います。また、世間一般の多くの試験では合格点にはならないでしょうが、50%でも4回目には90%を超える出来栄えを得ることが出来ました。試験では60点と50点では合格と不合格で天と地程の差がありますが、完璧な出来栄えの90%を得ることについは今回のプロセスでは回数について1回しか違いません。60点を取るのが難しければ50点を一先ず取って、あとはその分スピード勝負で50点を積み重ねていくというのも考え方としてありかもしれません。
40点、30点については完璧な出来栄えの90%が得られるのはそれぞれ5回目、7回目とゆっくりしたペースでした。しかし、どうしても無理なら一度に30点でもとって、その後残りについて30点を積み重ねていくという考え方もしなくてはならないかもしれません。当たり前の事なのかもしれませんが、出来るときに出来ることを出来る限りやるというのがとても大事だと再認識しました。
只、例えばこれを学習法に応用して考えるとすると結構大変です。60点の場合最初に身に付けた事柄を60点分定着させていなくてはなりません。その後、残りの40%分から2回目は24点分で全体で84点分学習したことになります。ただ丸暗記すればいいものでもないと伺ったこともありますが、英単語を覚えるとき等は例え30%ずつの繰り返しでも今迄に覚えた事をずっと定着させなくてはならず、私には至難の業です。学生時代の試験前の付け焼刃なら何とかなっていたこともありますが・・・。
以上オチもついたところで今回はここ迄です。最後迄お付き合い下さり、有難うございました。