この記事は Howtelevision Advent Calendar 2024 の20日目の記事です。
本記事ではタイトルの通り、プロダクトマネジメントとマーケティングの共通点については話せればと思います。
本記事はプロダクトマネージャーの視点で書きます
簡単に自己紹介をしますと、現在ハウテレビジョンで外資就活ドットコムというハイポテンシャルな学生向けの就活支援プロダクトのPdMとProduct&Marketing Div.の副部長をしている関根と申します。
キャリアの大半をプロダクトマネージャーとして歩んでいるため、本記事はプロダクトマネージャー視点で記載します。
なので、マーケティングの専門の方が見たときに、「いや全然違うよ」と思わせてしまう点があるかもしれません。あらかじめご了承ください。
プロダクト開発の部署とマーケティングの部署が統合しました
下期からプロダクト企画・開発・マーケティングの連携強化のために、プロダクト開発の部署とマーケティングの部署が統合しました。
組織変更に併せて私の役割もPdM業務の比重を減らし、マーケティングチームとの連携強化に下期は軸足を置くようにしました。
私自身も色々とインプットしながら試行錯誤していく中で、プロダクトマネジメントとマーケティングで共通する部分が見えてきたので、お伝えしていければと思います。
※PdM業務の一部は、一部のエンジニアに越境して担ってもらうようにしました。こちらについてはEMの根本さんの記事をご参考ください。
プロダクトマネジメントとマーケティングの共通点
定義上の共通点
会社やサービスのフェーズによって、役割や比重は変わりますが、プロダクトマネジメントの中にマーケティングがあり、PdM・PMMはそれぞれどの部分に注力するかの違いであると考えております。
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プロダクトマネジメントトライアングル
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PdMとPMMという役割
定義上の共通点はあれど、実際はマーケティング専門のチームがあったり、プロダクト企画専門のチームがあったり、分業しているケースは多分にあると思います。
以降は、実務レベルの具体的な共通点について話して行きます。
WHO WHAT HOWを考える点は共通
マーケティングのフレームワークで有名なP&GのWWH(WHO WHAT HOW)という考え方がありますが、プロダクト企画においても、WHO WHAT HOWの考え方はよく使われます。
誰のどんな課題や欲求を何をどのように解決・満たすという点は共通しているなと。
もう少し具体に落とし込んでいきます。新機能の企画開発とプロモーションというシーンを想定します。
WHOは完全に共通しています。
例えば新機能企画をするときに、誰を考えますし、プロモーション時にも同様に誰を考えます。
Whatも共通します。
新機能企画とそのプロモーションにおいて、Whatは新機能を通して提供したい価値がWhatとなり共通します。
Howはより具体の話なので、考える対象が変わります。
- プロダクト企画・開発だとHOWはより具体的な要件や仕様やUI,UXなど
- マーケティングだとHOWは具体的なチャネルや手法・メッセージ
となります。
ただし、どのようにユーザーに価値を提供するのかという点では共通しています。
ユーザーの解像度を高めることが成果向上に繋がる
WHOは完全共通と言いましたが、突き詰めるとユーザーの解像度を高めることが成果向上に繋がる点は共通していると強く感じました。
ペルソナやカスタマージャーニーマップなど手法は色々ありますが、**複数のユーザーに憑依できるか?**が重要だと個人的には考えています。
外資就活ドットコムは就活領域のプロダクトなので、例えばエンジニア職志望の学生と金融専門職志望の学生で就活のやり方や準備は大きく異なりますし、同じ2024年12月でも、2026年卒の学生と2027年卒の学生では就活状況も全く異なります。加えて6月と10月で同じユーザーであっても抱えている課題や行動は大きく異なります。
そうした違いを高い解像度で理解し、それぞれのユーザーに憑依(=なりきる)できるかどうかがプロダクト企画・開発、マーケいずれにおいてもユーザーに価値を提供(=成果向上)するために重要です。
ユーザーに憑依し、ユーザーが今どういう状況で何を考え、どんなことをしているのかをリアルにイメージできるようになれば、プロダクト企画の打率も高まりますし、イベントの企画精度やコミュニケーション施策の訴求やメッセージの練度も高まるし、魂がこもるよねという話です。
実際に部署統合後に、ユーザー別の解像度が高まるようにそれぞれのユーザーがどんな人でどんな課題や欲求があるのかを超具体的に言語化し、チームに展開し、施策の検討やユーザー向けのメッセージ検討に活用できる状態にしました。
結果的にマーケティングチームにおいても、新たなチャネルの発見やそれぞれの施策の効果が高まり、目標としているKPIの大幅達成に寄与することができ、再現性があるなと考えています。
※言語化の基となったのは、当社伝統の100人インタビューであり、ユーザーインタビューの活用については以下の記事に詳しく記載しています。
おわりに
当社ではUsers Firstというバリューを掲げており、記載した内容で重なる部分も多いです。(書いた後に気づいた)
今回はプロダクト企画・開発とマーケティング部の話でしたが、Users Firstの考えは全社で強く浸透しております。
徹底的にユーザーに向き合う、Users Firstな会社やチームに少しでも興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ気軽にお話しましょう。
▼募集中ポジション
▼会社紹介サイト
https://www.notion.so/howtv/cc2f2fd7f22c4e4ca04913796058b7a2