こんにちは。
menu事業部で、PM組織の統括をしている三宅です。
プロジェクトを進める中で、「効率化しよう!」とか「もっと良くしていこう!」といった言葉が飛び交うこと、ありますよね。
これらの言葉は、一見ポジティブで、チームのモチベーションを高めるように聞こえます。でも、実はここに落とし穴があるんです。
お題にもあったように、例として「効率化」という言葉は、その最たる例です。
私たちは普段、無意識のうちにこの言葉を使っていますが、実はその解釈は 「無限」 なことを認知すべきです。
「効率化」という言葉の危険なワナ
例えば、「1%の改善」と「50%の改善」では、取り組む内容も、かける時間も、必要なリソースも全く違いますよね。さらに、「いつまでに達成するのか」という時間軸も重要です。
- 「1%改善を3ヶ月後」
- 「50%改善を1週間後」
これらでは、アプローチが大きく異なるのは想像に難くないはずです。
にもかかわらず、普段の会話でこの「程度」と「時間軸」をしっかり話し合っていないと、どうなるでしょうか?
そう、それぞれの人がそれぞれの解釈で仕事を進めてしまうんです。
結果として、期待値が大きくずれてしまい、チームの方向性までバラバラになってしまう。これは、プロジェクトが暗礁に乗り上げる典型的なパターンです。
抽象語を紐解く視点
では、どうすればこの危険なワナを回避できるのでしょうか?
お題にもあったように、そのコツは次の2つを意識することです。
- 「程度」:どれくらいなのか?
- 「時間軸」:いつまでに達成するのか?
「効率化」だけでなく、「品質向上」「顧客満足度アップ」「使いやすいUI」など、プロジェクトで頻繁に使う抽象的な言葉はたくさんあります。これらの言葉を使う時には、必ず「どの程度」「いつまでに」という具体的なイメージを共有することを意識してみてください。
具体的な質問で認識を合わせる
あなたがプロジェクトで誰かと話すとき、もし少しでも「この言葉、もしかして抽象的かな?」と感じたら、すぐに立ち止まって問いかけてみましょう。
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「この『効率化』って、具体的にどれくらいの改善を指していますか?例えば、〇〇の作業時間を△△%減らす、というイメージでしょうか?」
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「それは、いつまでに達成したいと考えていますか?来週中ですか?それとも、次の四半期までですか?」
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「『使いやすい』というのは、どんな状態を指しますか?例えば、初めて使う人でもマニュアルなしで操作できる、といったレベルでしょうか?」
このように、具体的な数字や状況、期間を提示しながら質問することで、お互いの認識のズレを最小限に抑えることができます。
まとめ:言葉の解釈の「広がり」を意識しよう
抽象的な言葉を紐解くコツは、まずその言葉がどれくらいの解釈の幅を持っているのかを認識することから始まります。そして、その広がりを具体的な「程度」と「時間軸」で明確にしていく。
この習慣を身につけるだけで、チーム内のコミュニケーションは劇的に改善され、プロジェクトの成功率もぐっと高まるはずです。
言葉は、時に人を結びつけ、時にすれ違いを生みます。PMとして、言葉の力を最大限に活かし、チームを同じゴールへと導いていきましょう!
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