こんにちは。
menu事業部で、PM組織の統括をしている三宅です。
- 「プロジェクトメンバーとしっかり擦り合わせたから、これで問題なし!」
- 「進行はメンバーに任せているから大丈夫!」
そのプロジェクト、本当に 「問題なし」 でしょうか?
ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
メンバーからすぐに出てくる報告や課題はもちろん大切です。
でも、それがプロジェクトのすべてでしょうか?
なぜPMは未来を予測し、隠れたリスクを見つけ出すべきなのか?
「抜け穴」や「未来のリスク」を見つけるのは難しいですよね。
でも、だからこそプロジェクトマネージャーというポジションが存在し、その仕事に大きな価値があるんです。
普通のやり方・考え方では、未来を予測したり、誰も気づかないリスクを見つけたりすることはできません。
プロジェクトの各フェーズ、各課題、そしてあいまいな定義やルールなど、これらすべてを俯瞰して見る目がPMには求められます。
そして、その視点は 「自分の目」 だけでは足りません。
ステークホルダーとユーザーの視点に立つ
皆さんは、ロードマップやWBSを作って「よし、これで完璧!」と満足していませんか?
もちろんこれらは重要なツールです。
しかし、本当に大事なのは、その表面的な情報だけでは見えない、隠れたリスクをいかに見つけ出し、事前に手を打つかです。
そのためには、自分の目線ではなく、ステークホルダーの目線に立つこと。
そして、私たちが価値を提供するクライアントやユーザーの目線になることが不可欠です。
例えば、
-
クライアントの目線
- この機能は本当にクライアントのビジネス課題を解決できるのか?
-
ユーザーの目線
- このUIは、ユーザーが直感的に使えるものになっているか?
といった具合に、様々な角度からプロジェクトを見つめ直すことで、これまで見えてこなかったリスクが浮かび上がってきます。
隠れたリスクを見つけるヒント
では、具体的にどうすれば隠れたリスクを見つけられるのでしょうか?
特に注意すべきポイントは、以下のようなものです。
・役割の不明確さ:
「このタスクは誰の担当だっけ?」「成果物の定義がメンバーそれぞれバラバラで、どこに資料があるか分からない」こんな状況、心当たりはありませんか?
役割が曖昧だと、メンバーはそれぞれのやり方で進めてしまい、後で大きな手戻りが発生したり、成果物の品質にばらつきが出たりします。
・フェーズの区切りの曖昧さ:
「次のフェーズに進んでいいんだっけ?」「必要な準備がまだ整ってないのに、なぜか次の作業が始まっている」こんなケースも要注意です。
フェーズ間の区切りが曖昧だと、必要なプロセスが飛ばされたり、後工程で致命的な問題が発覚したりするリスクが高まります。
・未来の前提の脆弱さ:
「もしこの前提が崩れたら?」といった最悪のシナリオを想像できていますか?
未来の前提が脆弱なままだと、想定外の事態にプロジェクト全体が立ち行かなくなるリスクがあります。
・表面的な課題の放置:
目の前の課題を解決するだけでなく、「なぜその課題が起きるのか?」という根本原因を深掘りしていますか?
表面的な課題だけを解決しても、潜在的なリスクは残ったままになります。
・限定的な視点:
メンバーだけでなく、関連部署の担当者やユーザーなど、多様な立場の人から意見を聞く機会を設けていますか?
一つの視点に偏ると、思わぬリスクを見落とすことがあります。
・過去の失敗からの未学習:
過去の失敗事例を分析し、「あの時、何が起きていたら防げたのか?」を徹底的に考えていますか?
同じ失敗を繰り返すリスクを減らすためには、過去から学ぶ姿勢が不可欠です。
まとめ
PMの仕事は、単に目の前のタスクを管理するだけではありません。
一歩先の未来を見据え、まだ誰も気づいていないリスクの芽を見つけ出し、先手を打つことで、プロジェクトを成功へと導く 「未来の番人」 のような役割なんです。
さあ、今日からあなたは、未来を予測し、隠れたリスクを見抜く「目」を意識してプロジェクトに臨んでみませんか?
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