はじめに
パソコンに保存してある画像を開こうとする際、その画像には.jpg, .png, .bmpなどの拡張子がついていますよね。この記事では、そのような画像データの拡張子(画像フォーマット)の種類とそれぞれの特徴について説明していきます。(まだ途中)
ビットマップ画像とベクター画像
コンピュータ上の画像は、大きく分けて「ビットマップ画像」と「ベクター画像」の2種類に分かれます。この後紹介するBMP, JPEG, PNG, GIF といった画像フォーマットは全て ビットマップ画像に属します。そこで、まずはビットマップ画像とベクター画像の違いについて見ていきます。
ビットマップ画像とは
ビットマップ画像:画像を格子点上の細かい点(画素)に分割し、画素ごとにRGBなどの表色系に基づいた色・濃度値を与えることで表現。
ビットマップ画像の画質は、1 inch (= 2.54 cm) あたりに存在する画素数、すなわち解像度[dpi=Dots per Inch]によって決まります。長さ当たりであって、面積当たりでないことに注意!
細かいことをいうと、解像度にも相対解像度と絶対解像度があり、dpiは相対解像度に等しく、絶対解像度はディスプレイの画像の大きさを表します(ex: 4Kは$3840px\times 2160px$)。
利点
- グラデーションのような色変化のある画像、連続的に複雑に色変化する画像に向く。
欠点
- 画像の拡大に弱い ← 拡大すると、画素のサイズも大きくなるので、画像がギザギザになってしまう。
ベクター画像とは
ベクター画像:画像の色や曲線が計算式によって表現され、画像を「図形」として扱う。
利点
- 画像の拡大縮小に強い ← 画像を計算式で表現するため、拡大縮小をしても計算式の値だけ変えればよいので、正確に描写可能(直線と曲線の集まりの文字やイラストには向く)。
欠点
- 複雑な画像の描写には向かない ← 複雑な画像を計算式で図形として扱うのは難しい。
これらビットマップ画像、ベクターマップ画像の特徴から、よく見るBMP, JPEG, PNG, GIF等の画像形式を含め、一般的なコンピュータ上の画像はビットマップ画像となっている。
次に、BMP, JPG, GIF, PNGの画像フォーマットについて説明していきます。
BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)
MS-DOS, Windows標準の画像ファイルフォーマット。フルカラーサポートで、基本、無圧縮で利用。
特徴
- 無圧縮のため、画像の劣化がほとんどない。
- 1 bit(白黒)から 24 bit(フルカラーの 16,777,216色)まで表現可能
- 無圧縮なので、データ容量おおきい
- 透過処理はできない
- 1画素ごとに色情報を保持するため、解像度(dpi)とビット深度(1画素当たりのビット数)が同じなら、単純な画像も複雑な画像もデータ容量は同じ。
用途
〇 編集時の中間フォーマット(無圧縮より編集しても劣化無し)
X 印刷に使われるCMYK方式は対応していない
X 容量が大きいのでメール添付や配布用に適さない