1
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

セマンティックセグメンテーション PSPNet

Last updated at Posted at 2020-07-08

セマンティックセグメンテーションとは

セマンティックセグメンテーションとは、画像に含む複数物体に対して、物体の領域と物体名を、ピクセルレベルで付与するタスク。← 物体検出では物体を矩形領域で囲んだ

入力:画像
出力:各ピクセルが所属するクラスラベル

用途:製品の傷検出、医療画像診断における病変部分の検出、自動運転における環境把握

PSPNet(Pyramid Scene Parsing Network)

セマンティックセグメンテーションのアルゴリズムの一つ。

PSPNetによるセマンティックセグメンテーションの流れ

  1. 画像の前処理(リサイズ、色の標準化など)
  2. PSPNetのネットワークに画像を入力し、各ピクセルの各クラスの確信度(クラス数 x width x height の配列)を出力
  3. PSPNetの出力が最大値のクラスを抽出
  4. 3の出力の配列を元の画像の大きさに戻す

ネットワークモデル

image.png

モジュール単位の説明

PSPNetは、Feature, Pyramid Pooling, Decoder, AuxLossモジュールからなる。

Feature(Encoder):2048 x 60 x 60(ch x height x width) の特徴量を出力。特徴をつかむことが目的で、ポイントはチャネルが2048, 特徴量のサイズが60 x 60 に小さくなる部分。
Pyramid Pooling:PSPNetの特徴的な部分。ピクセルの物体ラベルを求めるために、周辺だけでなく、広い範囲の画像情報を利用。4種類の大きさの特徴量マップを用意。← 画像内全体を占める大きさの特徴量、画像内の半分程度、画像内の1/3程度、画像内の1/6程度の特徴量
Decoder(Upsampling):Pyramid Poolingで小さくなった特徴量の出力を21 x 60 x 60 のサイズに拡大(クラス分類の確信度)。次に、21 x 60 x 60 に変換されたテンソルを元の入力画像のサイズ(21 x 475 x 475)に変換。

AuxLoss:上記3つだけでも、セマンティックセグメンテーションは実現できるが、AuxLossを加えることで、損失関数の計算補助を行い、Feature層途中までの結合パラメータの学習がより良くなる。具体的には、Featureモジュールから途中のテンソルを取ってきて、それを入力とし、Decoderと同様、21 x 475 x 475のテンソルに変換。

AuxLossとDecoderの両出力を画像のアノテーションデータ(正解情報)と対応させて、損失値を計算し、損失値に応じたバックプロパゲーションを行う。

そのため、AuxLossは学習時のみ利用。推論時はDecoderモジュールの出力のみでセマンティックセグメンテーション。

参考

  • 作りながら学ぶ! Pytorchによる発展ディープラーニング
1
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?