はじめに

cv::minMaxLoc 関数を使った最小値・最大値・座標の取得方法をメモした。

cv::minMaxLocの定義

cv::minMaxLoc関数を使って最小値・最大値・座標を取得することができる。
ただし、関数はシングルチャネル配列のみ適用可能。

マルチチャネル配列で適用したい場合、
cv::reshape() を用いて配列をシングルチャンネルに再編成するか
cv::extractImageCOI() や cv::mixChannels()、cv::split() などの関数を
用いて特定のチャンネルを抜き出す必要あり。

void minMaxLoc(
    const InputArray& src,
    double* minVal,
    double* maxVal = 0,
    Point* minLoc = 0,
    Point* maxLoc = 0,
    const InputArray& mask= noArray()
    )

※ n 次元の場合、src は cv::SparseMat 型。

第 1 引数：src
シングルチャンネルの入力配列。
第 2 引数：minVal
最小値が入る変数へのポインタ。不要ならば NULL ( 0 ) を指定。
第 3 引数：maxVal
最大値が入る変数へのポインタ。不要ならば NULL ( 0 ) を指定。
第 4 引数：minLoc
( 2 次元の場合 ) 最小値の位置が入る変数へのポインタ。
不要ならば NULL ( 0 ) を指定。
第 5 引数：maxLoc
( 2 次元の場合 ) 最大値の位置が入る変数へのポインタ。
不要ならば NULL ( 0 ) を指定。
第 4 引数：minIdx int 型。
( n 次元の場合 ) 最小値の位置が入る変数へのポインタ。
不要ならば NULL ( 0 ) を指定。必要なら src.dims 要素の配列を指する。
各次元の最小要素の座標が順次格納される。
mat.dims：次元数
第 5 引数：maxIdx int 型。
( n 次元の場合 ) 最大値の位置が入る変数へのポインタ。
不要ならば NULL ( 0 ) を指定。
第 6 引数：mask
部分配列を選択する為に利用されるマスク。

実行例

 double mMin, mMax;
    cv::Point minP, maxP;
    cv::Mat mBar = (cv::Mat_<double>(3, 4) << 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12);
   
    cv::minMaxLoc(mBar, &mMin, &mMax, &minP, &maxP);
    std::cout << mBar << std::endl;
    std::cout << "min: " << mMin << ", point " << minP << std::endl;
    std::cout << "max: " << mMax << ", point " << maxP << std::endl;
    //pointは[x,y]で出力される

出力結果
[1, 2, 3, 4;
5, 6, 7, 8;
9, 10, 11, 12]
min: 1, point [0, 0]
max: 12, point [3, 2]

参考