LoginSignup
54
39

More than 5 years have passed since last update.

リンクを公開するだけでアプリのベータテストができるTestFlight Public Linkが超便利

Posted at

ベータテストの悩み

開発したiOSアプリをベータテストするときには、TestFlightやdeploygateをつかっています。

どちらもとても便利なサービスですが、テスターのメールアドレスやUUIDの登録が必要なので、気軽にテストをお願いしづらいのが悩みどころでもありました。

そんな悩みを解決してくれるサービスがアップルからリリースされました。

その名も「TestFlight Public Link」です。

TestFlight Public Linkとは

TestFlight Public Linkは、WWDC2018の What's New in App Store Connect で詳しく紹介されていて、9月26日にサービス開始しました。

なんと、「パブリックリンクを公開するだけで、アプリのベータテストに不特定多数の人を招待できる」という夢のようなサービスです。

開発者はメールアドレスを管理する必要がありませんし、テスターは匿名で参加できるので、いままでよりもお手軽にテストができます。

TestFlight Public Linkの使い方

それでは、実際にTestFlight Public Linkをつかってみましょう。

まず、App Store Connectにサインインして、テストしたいアプリを選択します。

001.png

つぎに、外部テスターを追加をクリックして、グループを作成します。

002.png

作成したグループのビルドタブをクリックして、+ボタンをクリックします。

003.png

テストするビルドの選択画面が表示されるので、ビルドを選択して次へボタンをクリックします。

今回は、先日アップデートしたばかりの、ARで魔法のように簡単にお片づけができるアプリ「パンダクリンAR」を選択します(宣伝)。

004.png

テスト情報として、フィードバックを受けるためのメールアドレスなどを入力します。サインインの情報以外は必須です。

005.png

テスト情報入力画面が表示されるので、テスターにお知らせしたい内容(このビルドの新機能や、テストをするときの手順や注意点など)を入力します。

入力が完了したら、審査へ提出ボタンをクリックします。

006.png

審査待ちになりました(今回は、すでにリリース済みのビルドを選びましたが、審査に提出ボタンしか選べませんでした。テストとリリースの審査は別扱いのようです)。

審査待ちなので、以下の手順はWWDCの動画から抜粋して紹介します(審査が完了したら、また追記します)。

007.png

審査が終わると、Public Link(日本語では公開リンク)にEnable Public Linkが表示されるので、クリックします。

008.png

すると、URLが発行されるので、テスターに送ったり、SNSなどでシェアしたりします。

009.png

なんと、最大1万人のテスターを集めることができるそうです!

TestFlight Public Linkの便利な機能

TestFlight Public Linkならではの便利な機能もあります。

010.png

たとえば、パブリックリンクを開くと、テスターになる手順をガイドしてくれます。

011.png

また、テスト中なのでサーバー側の負荷を制限したい場合などには、テスターの人数の上限を設定することもできます。

012.png

さらに、リンクを無効にしてテスターの参加を停止することもできます。

013.png

テスターの参加を停止した場合には、リンクを開くと「テスター募集終了」のメッセージが表示されるそうです。

パブリックリンクで誰でもテストに参加できるので、このあたりの配慮は嬉しいですね。

014.png

「誰でも簡単にテスターになれるのです」という素敵な笑顔も納得の出来映えです。

App Store Connect APIで自動化

さらに、App Store Connect APIも追加されました。

015.png

このAPIをつかえば、App Store ConnectのUIをつかわずに、つぎの操作ができます。

  • グループを作成する
  • グループにビルドを割り当てる
  • パブリックリンクを管理する
  • テスターの追加と削除
  • テスト情報を更新する

終わりに

個人でアプリを開発者しているわたしとしては、フィードバックの電話番号が必須なのが気になります。おそらくテスターに公開されるので、フィードバック専用の電話番号を用意する方がいいかもしれません(審査が無事に通ったら、試してみて追記します)。

とはいえ、とてもシンプルな手順でテストができるので、今後はベータテストのありかたも変わってくるかもしれません。

会社で開発するアプリはもちろん、個人で開発しているアプリも、SNSなどを活用してオープンにベータテストをして、どんどんアップデートサイクルをまわすことも可能になります。

またひとつ便利になったTestFlightを活用して、より良いアプリを開発していきます。

参考リンク

Beta Testing Made Simple
What's New in App Store Connect

54
39
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
54
39