iOS でデバイスの向きを取得するときの罠

よくやるやつ

デバイスの向きを取得する場合、下記のようなコードをよく見かけます。

UIInterfaceOrientation orientation = [[UIDevice currentDevice] orientation];
switch (orientation) {
    case UIInterfaceOrientationPortrait:
        break;
    default:
        break;
}

一見大丈夫そうなんですが、実はこれだとenum の値が0で返ってくることがあります。
手元で確認した限りでは、シミュレータとテーブルの上に水平においたデバイスの両方で再現しました。
つまり上の例だと、実際はPortraitとして認識してほしいのにdefaultの方に処理が流れちゃうことがあります。

おーこわ。

[[UIApplication sharedApplication] statusBarOrientation] を使おう

UIInterfaceOrientation orientation = [[UIApplication sharedApplication] statusBarOrientation];
switch (orientation) {
    case UIInterfaceOrientationPortrait:
        break;
    default:
        break;
}

詳しいことはわかりませんが、これで無事、正しい向きが取得できました。

参考

• iOS 画面の回転状態を調べる
• UIDeviceOrientation と UIInterfaceOrientation

2022/12/02 追記

statusBarOrientation は非推奨になっています。
https://developer.apple.com/documentation/uikit/uiapplication/1623026-statusbarorientation

Use the interfaceOrientation property of the window scene instead.

とあるので、そっちを使いましょう。（未確認）