Mattermostとは(おっちゃんの理解)
- オープンソースのSlackクローン。Enterpriseは有償だが拡張されてるみたい。Mattermost公式で提供。Slackとほぼ互換のため、Slack向けのプラグインが利用可能
- クラウドサービスの利用が困難な環境であってもオンプレミスで利用可能
背景
筆者は業務でSlackをメインに利用してきましたが、独立しました。できるだけ出費を抑えたいのと、Slackの機能のうち使わない機能もあったので、チャットプロダクトの検討を実施しました
候補
色々なものを検討しましたが、そのなかで以下に絞り込みました。
- ChatWork (Slackの前に使ってた)
- Slack (よく使われてるよね)
- Teams (Office365は使うのでついてくる)
- Skype for Business (社内の電話はコレを利用している)
- Mattermost (Slackクローンだし数年前からあるしオープンソースだしいいんじゃね)
- これらをそれぞれ導入し、全社員で試用を半年ほど実施しました。
- 全世界でのマーケットでの評価等ではなく、弊社のビジネス環境という偏った評価になるため、違う環境で評価すればまた違った結果になるかと思います。
評価
評価軸を以下に設定し、それぞれを評価しました。これあわせ、フィーリングも取り入れ、各評価点数とフリーテキストコメントをアンケートで収集しました。アンケートの回答率は全従業員の100%でした。みなさん協力的で助かります。
プロダクト | ビデオ会議 | レスポンス | モバイル | plugin数 | 導入実績 | UIの好み | コスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Slack | 2 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 2 |
Chatwork | 2 | 5 | 3 | 5 | 0 | 4 | 3 |
Teams | 4 | 2 | 2 | 1 | 0 | 3 | 5 |
Skype | 5 | 3 | 5 | 1 | 5 | 5 | 5 |
Mattermost | 0 | 5 | 3 | 5 | 0 | 5 | 4 |
- このことから、ビデオ会議はチャットシス手ムは不要。連係できればよい。
- レスポンスはWebプラウザ、あるいはデスクトップアプリが提供されている場合にはそれで。
- モバイルはモバイルアブリの使用感。
- 導入実績は自社が関わっている顧客、パートナーでのもの。もっと広い範囲でみれば違うかもしれないです。Skypeは電話・会議目的では一番の実績、チャットシステムとしてはSlackが多かったです。
- Skypeは電話・会議システムとしてすでに構築もしているため導入・運用コストはゼロとしています。
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所感
各プロダクトについて、得られたコメントを以下に記述します。
- Slack
- ユーザ多い、プラグインが多い、こなれている等最も評価が高いものでした
- が、ファイルストレージが小さく、他のサービスとの連携が必須であり、かつファイルストレージを使わない場合でもコンプライアンスのために必要な機能を有するのはプラスプランだけのため、コストは高いものとなります。
- Chatwork
- 使い慣れているので一番好みではある
- 残念ながらおつきあいのある企業様での利用実績がゼロ
- Teams
- Officeとの連係はSkypeとともに一番強力。
- アプリの動きがSkypeよりさらにもっさりしている。
- Skypeの後継プロダクトであり、音声・会議機能はまだSkypeには及ばない。
- 電話システムとして既に構築済みのSkypeからのマイグレーションがしてもよい時期になってから導入したい。
- 今後に期待。
- Skype
- 会議・電話システムとしては一択。
- Office以外との連係は弱い。
- 画面が間延びしている
- Mattermost
- 利用実績ゼロ
- UIはほぼSlackで好み
- 弊社でつかうレベルであればかなり小さなインスタンスで稼働可能
- Slackに慣れたユーザならほぼ違和感なく使える
- ドキュメントがちゃんとしてる。導入カンタン
- 運用は試用期間の間、とくに目立つトラブルはなく、一度試験的にリストアしてみたがカンタンであった
- オープンソースモデルでも十分に実用的
ということで
-
期待感が一番高いのはTeams、
- 最終的には、チャットも電話も会議もTeamsで完結したい。
- Skypeの音声まわりの機能すべてが実装されているわけではない。
- 期待をこめたとして、今実装するのは早い。
-
Mattermostの選定理由は以下。
- マニュアルがなくても使い始めて慣れることが可能。
- 規模が大きくても小さくても適度なインフラで運用できる。
- パートナー企業で、クラウドであることがチャットの導入障壁となっているところにも導入をすすめられそう。
(=仕事になる) - 専属の運用エンジニアがいなくとも、運用が比較的楽にできる。
- 音声通話・会議機能がない。= Skypeだけに集約できる。
最後に
- 弊社は技術部門を持っておらず、すべて外部委託をしています。
- 技術部門のトップ、トップ候補、エンジニア募集しています。
- 今ならいきなり主役になれます。興味のある方は連絡ください。
次回予告
次回は、実際に導入したときのことを書いてみたいとおもいます。