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Active Record

Last updated at Posted at 2023-03-27

Active Recordの役割

Active Recordとは、モデルの重要な役割を担うRailsコンポーネントの一つ。具体的には、データベースのテーブルとモデルの関係付けを行う役割を担っている。一般的にそのような役割を果たす仕組みをORM(Object-Relational Mapping)と呼ぶ。

基本的にデータベース操作ではSQLを使用する。データベースの種類の違いを引き受け、ORMが共通語のような形でメソッドを利用できるようにしている。

モデルの作成手順

  • 対象となるモデルの作成
$ rails g model User name:string email:string

  • マイグレーションを実行し、モデルに対応するテーブルを作成

マイグレーションとは、マイグレーションファイルを使ってRails側から別の世界にあるデータベースを作成・更新するための作業。モデル生成時に作成されたファイル情報をもとにマイグレーションを行う。

$ rails db:migrate

マイグレーションを実行することで、最新のデータベーステーブル構造などの情報を反映したスキーマが作成される。

  • シード機能の利用
    シードを利用することで、あらかじめテーブルに入れておきたい固有情報を登録することができる。
    seeds.rbファイルに記述すれば、データを登録することができる。

CRUD操作

Create:新規作成
$ User.createname: "田中", email: "sample@aaa.com"

モデルクラスのメソッドを直接呼び出して利用可能な、newとsaveを一連で行うメソッド。createメソッドでは、バリデージョンにエラーが発生しても、falseとして評価することができないため、基本的はsaveを利用する。

$ @user1 = User.newname: "田中", email: "sample@aaa.com"
$ @user1.save
Read:読み出し
  • find(id値)
$ User.findid

指定されたidを持つデータを取得し、対応するモデルのインスタンスを生成する。

  • find_by(条件)
$ User.find_byname:"山田"

指定された条件に一致するデータを取得し、対応するモデルのインスタンスを生成する。

Update:更新
  • update
    モデルのクラスに対して更新するクラスメソッド
$ User.updateid, {name:"鈴木"}

モデルのインスタンスに対して更新するインスタンスメソッド

$ user1 = User.find(id)
$ user1.updatename:"山田"
Delete:削除
  • destory
    モデルのクラスに対して更新するクラスメソッド
$ User.destroyid

モデルのインスタンスに対して更新するインスタンスメソッド

$ User.findid.destroy

バリデーション

バリデーションとは、入力されたデータか妥当かどうかを評価し、適正なデータだけをデータベースに取り込むための機能。
実装方法は大きく分けると、標準のヘルパーを利用する方法と、独自のヘルパーを利用する二つの方法がある。
また、独自のヘルパーを作成するには、モデル内でメソッドを設定する方法とValidatorクラスを使用して作成する方法がある。

バリデーションの使用例

Userモデルに次のように書くと

class User < ApplicationRecord
  validates :name, presence:true, length: {maximum: 100}

nameが入力されていない場合はエラーとなり、長さは最大100文字までとなる。

正規表現について

入力された値や文字列が、決められたパターンに該当しているかどうかを評価するとき正規表現を使用する。「/・・・/」のように/で囲むことで正規表現を表す。

/\A\d{3}-\d{4}\z/

郵便番号などはこのように表現される。

アソシエーション

データリソースを管理するデータベースを対して、データの整合性を確保することを正規化といいます。Railsにおいて、正規化を用いてモデル間の関係を定義する仕組みがアソシエーションです。

has_many

自身が他のモデルに対して一対多の関係を持つことを定義する。

# ユーザーモデルから各ユーザーを見た時の関係
class User < ApplicationRecord
  has_many :users
end

has_one

自身が他のモデルに対して一対一の関係を持つことを定義する。

# ユーザーモデルから電話番号を見た時の関係
class User < ApplicationRecord
  has_one :phone_number 
end

belongs_to

他のモデルとの一対多の関係を持つことを定義する。

# 投稿モデルからユーザーを見た時の関係
class Post < ApplicationRecord
  belongs_to :users 
end

外部キーの設定方法

Railsの標準ルールでは、子モデルに属性タイプをreferencesとし、親モデル名を属性にすれば、親モデルIDを子モデルの属性とすることができる。例えば、親モデル「Teacher」、子モデル「Students」があるとき

$ rails g model teacher name:string
$ rails g model students name:string teacher:references

とすれば、「teacher_id」がStudentsモデルの外部キーとなる。

単一テーブル継承(STI)

データベースの1つのテーブルに対応するモデルをもとにして、複数の異なるモデルに継承させる単一テーブル継承(Single Table Inheritance)という関係がある。

ペットを管理するPetモデルと、それを継承するDogモデルとCatモデルを生成する。データベースのテーブルはPetモデルだけに紐づいていて、DogとCat、それぞれのデータはPetsテーブルの中で管理される。

まずPetモデルを次のように生成する。typeカラムを持たせることで、継承されるモデルのクラス名が保存される。

$ railg g model pet type:string name:strig

Petモデルが次のように生成される。

pet.rb
class Pet < ApplicationRecord
end

継承するDogモデルとCatモデルは次のようにエディタで作成する。

dog.rb
class Dog < Pet
end
cat.rb
class Cat < Pet
end

これでDog,Catモデルそれぞれのインスタンスを作成し、利用することができるようになる。

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