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GitHub ActionsからGitLabのMavenパッケージレジストリにDeployする方法

Last updated at Posted at 2022-07-15

この記事の概要

筆者は、HottyDBという検索エンジンとレコメンドエンジンの機能を搭載したRDBMSを個人開発しています!
そのHottyDBのα版を公開するにあたり、GitLabのパッケージレジストリを使いました。
この記事では、GitHub ActionsからGitLabのパッケージレジストリにMavenパッケージをDeployする手順を解説します。

ちなみに、過去の記事でHottyDBに関する解説もしていますので、よければそちらも参照してみてください!!

背景

Mavenパッケージを公開したい場合、一般にはMaven Central Repositoryを使うと思います。
ただMaven Central RepositoryはJIRAチケットによる申請が必要なので、HottyDBがまだα版であることを考えると少々面倒です。

GitLabのパッケージレジストリであれば簡単にMavenパッケージの公開や削除することができるので、今回使うことにしました!

パッケージの公開方法

前提

  • ビルドツールにはGradle(Groovy DSL)を使います。
  • GitHub上にJavaプロジェクトがある前提で解説します

流れ

  1. GitLabで公開Project作成し、Deploy Tokenを取得する
  2. GitHubの設定で環境変数をセットしておく
  3. build.gradleの設定を追加
  4. GitHub Actionsの設定ファイル作成
  5. GitHubにPushし、Releaseタグ作成

1. GitLabで公開Project作成し、Deploy Tokenを取得する

1-1. GitLabに公開Groupを作成します

Visibility level を必ずPublicにしましょう。

1-2. 作成したGroupに公開Projectを作成

Create blank projectを選択し、空の公開プロジェクトを作成しましょう

1-3. パッケージデプロイに使うDeploy Tokenを取得しましょう

  1. SettingsRepositoryDeploy Tokens をExpandしましょう
  2. Namemaven-publish と入れましょう(なんでもいいですが)
  3. Scopesread_package_registrywrite_package_registryにチェックを入れましょう
  4. Create deploy token ボタンを押して、作成します
  5. 一回しかTokenは表示されないので、ここでTokenをコピーしておきましょう

2. GitHubの環境変数にTokenをセットしておく

次はGitHub上での操作です。
GitHubのJavaプロジェクトのリポジトリに移動し、下記のように環境変数をセットしましょう。
(もしまだなければ作成しましょう)

  1. SettingsSecuritySecretsActionsNew Repository Secretsのボタンを押しましょう
  2. NameGITLAB_DEPLOY_TOKEN と入れましょう
  3. Value に 先ほどコピーしておいたTokenをペーストしましょう
  4. Add Secretボタンを押してセット完了です

3. build.gradleの設定を追加

続いて、エディタなどでJavaのGradleプロジェクトの方を編集していきます。

3-1. build.gradleにpluginを追加

plugins {
    id 'java'
    id 'maven-publish' // 追加
}

3-2. build.gradleに以下のようなブロックを追記してください

publishing {
    publications {
        library(MavenPublication) {
            from components.java
        }
    }
    repositories {
        maven {
            url "https://gitlab.com/api/v4/projects/<プロジェクトID>/packages/maven"
            name "GitLab"
            credentials(HttpHeaderCredentials) {
                name = 'Deploy-Token'
                value = System.getenv("GITLAB_DEPLOY_TOKEN")
            }
            authentication {
                header(HttpHeaderAuthentication)
            }
        }
    }
}

urlの値はGitLabプロジェクトに合わせて変更する必要があります。
<プロジェクトID> とある部分を手順1で作成したGitLabプロジェクトのIDに変更してください。
プロジェクトIDは、GitLabのプロジェクトページを見ると上の方に書いてあります。

スクリーンショット 2022-07-15 21.35.58.png
※画像のProject IDとある部分です。

4. GitHub Actionsの設定ファイル作成

続いての手順も、エディタなどでJavaのプロジェクト内の編集をします。
ここでは、GitHub Actionsの設定ファイルを作成します。

  1. リポジトリのルートディレクトリに .github/workflows という名前のディレクトリを作成しましょう
  2. そこに、maven.yaml という名前のファイルを作成し、中身を下記のようにしましょう
name: Publish Maven package
on:
  release:
    types: [published]
jobs:
  publish:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v3
      - name: Set up Java
        uses: actions/setup-java@v3
        with:
          java-version: '8'
          distribution: 'adopt'
      - name: Validate Gradle wrapper
        uses: gradle/wrapper-validation-action@e6e38bacfdf1a337459f332974bb2327a31aaf4b
      - name: Publish package
        uses: gradle/gradle-build-action@0d13054264b0bb894ded474f08ebb30921341cee
        with:
          arguments: publish
        env:
          GITLAB_DEPLOY_TOKEN: ${{ secrets.GITLAB_DEPLOY_TOKEN }}

5. GitHubにPushし、Releaseタグ作成

  1. ここまでのJavaプロジェクトの変更をGitHubにPushしましょう
  2. 次に、Releaseタグを作成してください。これでGitHub Actionsが起動するはずです
  3. GitHubリポジトリのActionsタブでデプロイの進捗状況を確認してください
  4. Actionが完了したら、GitLabプロジェクトの方を確認します。Package Registry にパッケージが登録されてることを確認してください。

パッケージの公開手順は以上です。
以上の手順で作成したサンプルリポジトリを下記に記します。

パッケージの利用方法

登録したパッケージの利用方法は、作成したGItLabのパッケージレジストリを見るのがわかりやすいです。
上記サンプルの場合、下記のURLとなります。

Gradle Groovy DSLの例

Gradle Groovy DSLにおける上記サンプルパッケージの利用例を示します。

build.gradle

plugins {
    id 'java'
}

group 'org.example'
version '1.0-SNAPSHOT'

repositories {
    mavenCentral()
    // "Add Gradle Groovy DSL repository command" の部分をここに貼り付けます
    maven {
        url 'https://gitlab.com/api/v4/projects/37838898/packages/maven'
    }
}

dependencies {
    // "Gradle Groovy DSL install command" の部分をここに貼り付けます
    implementation 'org.example:gitlab-sample:1.0'
}

以上で手順は終了です!

ぜひお試しください!!

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