はじめに
今回はPythonを初めたいよっていう初心者向けにWindows11でのpythonのインストール方法を紹介していきます。間違えやすい点や簡単な使い方も合わせて紹介するので見ながらやってみてください。
Pythonってなに?という人はこちらの記事を見てみてください。
1. Pythonのダウンロード
では早速Pythonをインストールしていきましょう。
まずは以下のサイトを開いてください。
こちらがPythonの公式サイトになります。
開いたらDownliadsのところにマウスのカーソルをかざして以下の画像のようになったらDownroad for Windows のところの Python 3.13.OO (OOは変わる場合があります)のところをクリックしてください
画像のように自動でダウンロードされるはずです。
ダウンロードが終わったらファイルのマークを押してダウンロードされたフォルダを開いてください。(画像の一番右側ではない)
2.インストーラーの起動
フォルダが開いたらダウンロードしたpython-3.13.OO-amd64.exeをダブルクリックしてください。
こんな感じの画面が表示されるはずです。
全部英語で書かれていますが大丈夫です。
順番に説明していくので見ていきましょう。
2.1 Install Now
クリックで表示
2.1.1 説明
「Install Now」は、Pythonをすぐにインストールするためのワンタッチオプションで、デフォルト設定でPythonがセットアップされます。具体的には、一般的なインストール先(例:C:\Users\ ユーザー名
\AppData\Local\Programs\Python\Python313)へインストールされ、IDLE、pip、ドキュメント、および関連付け(ショートカットなど)が自動的に設定されます。(ユーザー名
の部分には今使っているユーザーの名前がはいります。)
2.1.2 概要
つまり、これを押すと、細かい設定をしなくても、すぐにPythonが利用できるようになります。基本的な機能がすべて自動でセットされて、すぐにプログラムの実行ができます。
2.2 Customize installation
クリックで表示
2.2.1 説明
「Customize installation」は、インストールの詳細な設定が可能なモードです。こちらでは、インストール先のディレクトリの変更や、追加機能・オプション(例:拡張機能や特定のツール)を自分で選択することができます。
2.2.2 概要
この選択肢を選ぶと、自分に合わせてカスタマイズができます。例えば、用途に特化した設定や、ディスク容量の節約、複数環境での利用における衝突回避など、詳細な調整ができるため、自身の運用に最も適したPython環境を構築できます。
2.3 Use admin privileges when installing py.exe
- Use admin privileges when installing py.exe
クリックで表示
2.3.1 説明
このチェックボックスは、「py.exe」というPythonランチャーをインストールする際に、管理者権限(Admin Privileges)を利用するという設定です。通常、一部のシステム関連の操作やレジストリの変更などは、管理者権限が必要になります。
2.3.2 概要
このチェックボックスをオンにすると、Pythonが管理者権限でインストールされます。
今使っているパソコンが自分のものの場合はチェックしておいたほうがおすすめです。
2.4 Add python.exe to PATH
- Add python.exe to PATH
クリックで表示
2.4.1 説明
「Add python.exe to PATH」は、システムのPATH環境変数にpython.exeのパスを追加する設定です。PATHに登録することで、
2.4.2 概要
コマンドプロンプトやターミナルから「python」と打つだけでPythonを起動できるようになります。
という感じです。
ですがはっきり言って別にこんなものは読まなくて良いわけです。 じゃあなんで書いた
ですのでここは簡単な説明とおすすめの設定を教えます。
3. Pythonのインストール
まず、Install Python 3.13.OO (64-bit) の下に
Select Install Now to install Python with default settings, or choose Customize to enable or disable features.
という文があります。
これは、Install Now
を選択すると、デフォルト設定でPythonがインストールされます。あるいは Customize
を選択して機能の有効/無効を設定することもできます。
ということです。
3.1 おすすめの設定
まず、
- Use admin privileges when installing py.exe と
-
Add python.exe to PATH
のチェックボックスにチェックしてください。
これにチェックするとどうなるかというと先程の説明を見てもわかりますが、
・Pythonが管理者権限でインストールされる(管理者権限でインストールしないと制限がかかる)
・コマンドプロンプトやターミナルから簡単にPythonを起動できる
とくに、2つ目はチェックいらないでしょと思われがちなのですがこれをやらないと後々めっちゃ後悔する僕もこれで大変だったのでこの記事作成時に入れ直した
Install Nowのところにシールドマークが表示されたらOKです。
3.2 Install Now
チェックをしたら上のInstall Nowを押しましょう。
普通の人は細かい設定はいらないのでこれでインストールしましょう。
※一応Customize installationをしたい人のためにざっくりと説明を書いておきます。
Customize installation
3.3 Optional Features
Customize installationをクリックするとOptional Featuresという画面になります。
3.3.1 Documentation
Pythonの公式ドキュメントをPCに保存する
オフライン環境でもPythonのヘルプを参照できるようになります。
ネットがない場所でも関数やモジュールの使い方を確認可能。
3.3.2 pip
パッケージ管理ツール pip をインストール
Python用の外部ライブラリ(例:NumPy、Flask など)をダウンロード・管理できるツールです。
これがないと、追加機能をインストールするのが不便になります。
3.3.3 tcl/tk and IDLE
GUIツールキット(tkinter)とIDLE(Pythonの公式エディタ)
tkinter を使ったウィンドウアプリを作成できるようになります。
IDLEはPythonのコードを簡単に書ける専用のエディタ。初心者に人気です。
3.3.4 Python test suite
Python本体のテスト用ライブラリ
Pythonの動作確認や標準ライブラリのテストができます。
基本的には開発者や保守者向け。通常使用には必要ありません。
3.3.5 py launcher
pyランチャーをインストール
コマンドラインで複数のPythonバージョンを簡単に切り替えられるようになります(例:py -3.11)。
特に複数バージョンを使う人には便利。
for all users(このオプションの下にある追加チェック) - pyランチャーを全ユーザー共通で使えるようにします(管理者権限が必要)。 - 他のユーザーアカウントでもPythonが正しく起動できます。
3.4 Advanced Options
これも説明します。
3.4.1 Install Python 3.13 for all users
全ユーザー用にPythonをインストール
すべてのPCユーザーがPythonを使えるようになります。
システム全体にインストールされ、管理者権限が必要になります。
3.4.2 Associate files with Python (requires the 'py' launcher)
.pyファイルをPythonに関連付ける(pyランチャーが必要)
ダブルクリックで.pyファイルをPythonで自動実行できるようになります。
3.4.3 Create shortcuts for installed applications
アプリケーション用のショートカットを作成する
メニューやスタート画面にIDLEなどのショートカットが追加され、すぐアクセス可能に。
3.4.4 Add Python to environment variables
Pythonを環境変数(PATH)に追加
ターミナルやコマンドプロンプトで「python」と打つだけで実行できるように。
3.4.5 Precompile standard library
標準ライブラリを事前コンパイル
実行速度を少し向上させる設定で、.pycファイルを自動で生成しておきます。
3.4.6 Download debugging symbols
デバッグ用シンボルをダウンロード
開発者向け。Python本体のバグを詳しく調べたいときに使われます。
通常の使用では不要です。
3.4.7 Download debug binaries (requires VS 2017 or later)
デバッグ用バイナリをダウンロード(VS2017以降が必要)
Visual Studioを使った本格的な開発や拡張モジュールの開発時に使われます。
3.4.8 Download free-threaded binaries (experimental)
Free-threaded(実験的)バイナリをダウンロード
スレッド処理に関する新しい試験的機能で、マルチスレッド実行の自由度が高まります。
まだ正式サポートされていないため、開発・検証目的以外では推奨されません。
3.4.9 Customize install location
インストール先をカスタマイズ
Pythonファイルのインストール先を変えられます
4. Pythonを起動させてみよう
Install Now または Install を押したでしょうか?
ここで許可しますか?
のようなものが出てきたら、はいを押しましょう。
もし管理者でログインするみたいなものが出てきてもそれにしたがってください。
この画面になったでしょうか?
内容はまあ
“初心者はオンラインチュートリアルやドキュメントから始めてみよう” という案内があり、「py」と入力することでPythonを起動できるよ、と説明されていたり
このリンクから、このバージョンの新機能や変更点をチェックできて、文法の改善や追加ライブラリの情報などが載っているよ
といったことが書かれています。
その下のDisable path length limitについては下をクリックしてください。
Disable path length limit
4.0 Disable path length limit
これはパスの長さ制限(MAX_PATH)を無効化する設定で何かというと
Windowsではファイルのパスが260文字を超えるとエラーになることがあるのですがこれを有効にすると、Pythonや他のプログラムがより長いパスを扱えるようになります。
特に深いフォルダ構造のプロジェクトや仮想環境を使う場合に便利です。
通常の使用では問題にならないこともありますが、開発をする場合はオンにしておくと安心です。
4.1 IDLE
Pythonを使う方法は色々とあるのですがまずはIDLEを使ってみましょう。
Windowsの検索バーに
IDLE (Python 3.13 64-bit)
と入力して検索してみてください。(出てこない場合はPythonやIDLEなどで調べてみてください。)
出てきたIDLE (Python 3.13 64-bit)をクリックして開きます。
以下のようなウィンドウが表示されたでしょうか?
ここに入力するんですね。
早速はじめの一歩を踏み出しましょう。
print("Hello World")
コピーしてIDLEにペーストしてEnterキーを押してみてください。
どうですか?このようにHello World
と表示されたら成功です。
4.2 コマンドプロンプト
次はコマンドプロンプトを使って実行してみましょう。
またWindowsの検索バーに今度は
cmd
と入力しコマンドプロンプトを開いてください。
こんなウィンドウが表示されたでしょうか?
今度は直接Pythonコードを入力するのではなくコマンドプロンプトを通して実行します。
これを入力しましょう。
py
紫色で表示されたらPythonコードの入力準備が完了です。
またさっきのコードを実行してみましょう。
print("Hello World")
今回もHello World
と表示されたら成功です。
ちなみにコマンドプロンプトでは終わるときにCtrl + ZをおしてEnterを押してからウィンドウを閉じてください。
以下の画像のようになったら完了です。
おわりに
これでPythonのインストールから実行までは一通り終わりです。
本当はもう一つ主要な起動方法やそもそもPythonをパソコンにインストールせずにGoogleColabを使ってWindows以外のパソコンやスマホなどでもPythonをやる方法もあったりするのですがそれはまた別の記事で紹介しようと思ってます。
というわけでここまで一緒にやってきた人はいろいろなプログラムを実行できると思うのでためらわずどんどんやってみてください。
では今回はこれで終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。