LINE DEVELOPER DAY 2017参加レポート
(主にLINE WAVEとLINE Beacon)
2017.9.29
Developers in KOBE #15
@torisan_kanasan
自己紹介
・かなたに たくや(@torisan_kanasan)
・Software Engineer
・所属
神戸デジタル・ラボ 新技術活用推進班
・仕事
ほぼJavaScript
最近の関心ごと -> WebVR
最近の関心ごと -> SmartSpeaker
お話しする内容
- 2017年9月28日(昨日)に、渋谷ヒカリエで開催された『LINE DEVELOPER DAY 2017』に行ってきました
- ので、LINE WAVE と LINE Beacon を中心にレポートします
開催概要(公式サイトより)
- 「LINE DEVELOPER DAY」は、コミュニケーションアプリ「LINE」をはじめ、LINEの様々なサービスにおける技術領域でのチャレンジや、社内の開発体制などをご紹介する、エンジニア向け技術カンファレンスです。
- クラウドAIプラットフォーム「Clova」に関連した技術についても発表させていただきます。
開催日時: 9月28日(木) 10:00開場、18:35終了予定
場所 : 渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール
参加費 : 無料
懇親会 : イベント終了後、同じ会場で開催予定です
翻訳 : 当日は日本語・英語・韓国語の同時通訳をご用意しております(HALL A/Bのみ)
会場の様子
HALL A
HALL B
HALL C(10分程度のLT)
以上!
想像していたよりコンパクトでした!
LINE WAVE と LINE Beaconに関するセッション
Opening Session
朴イビン 上級執行役員CTO
- LINEの各アプリのMPVやMAUの紹介
- 「LINE API Expert」LINEが公開するAPIなどの活用や普及活動を行う開発者を認定&支援する制度を実施する
- 来年の春に京都開発拠点ができる
- 2018年中に段階的にClovaの開発環境をopenにする
The Technologies in Clova
橋本泰一 Data Labs / Clova Center
Clovaとは?
- LINEでは、AI = Virual Assistant in our life と定義
- Clova is a Cloud-based virtual assistant.
- スマホアプリや家電、自動車、おもちゃなどごく身近な様々なものにClovaを搭載し、生活を豊かにしていきたい。
技術
-
Clova Interface Connect (CIC)
クライアントからの音声データをClovaに送信したり、スキルの結果をクライアントに渡したりする。
SDKとAPIで構成される。 -
Clova Extension Kit (CEK)
様々なサービスをCLovaに提供するためのAPI
CEKのインターフェースに沿ったAPIで自作したアプリをClovaから使うことができる。
Example1 「秋にあう音楽をかけて」
- ユーザがWAVEにClovaと言ったタイミングでCICに対して接続する(authentication)
- ユーザーが音楽をかけてというとCICからSR(音声認識)でテキストにする
- 次にNLU(言語解釈)で意図解釈する
- そして、解析されたユーザーの意図に即して、CEKを通じて音楽を再生するアプリが選択される
- 推薦エンジンによって秋に会う音楽を選択し、CEKからCICを繋がり、WAVEから音楽が流れる
現在のWAVEの機能(≒ Clovaの実力?)
- 音楽の再生
- 天気
- 雑談
- 占い
- アラーム
- IR リモコン
未来
- Clovaを成長させていく
- WAVEを今秋に販売開始する
- Champはそのうち出す
- 技術的な強化ポイント
- Clovaの認識部分
- 音声からの話者認識
- 発話以外の概念の理解 例.(時間帯:朝話すとおはよう、夜話すとこんばんわ)
- 一般販売に向けて以下のようなskillを適用していく予定
- LINE連携
- ラジオ
- などなど
- Gateboxとの連携も強化していく
- 2018年にエンジニア向け開発環境を提供する
2018年...
LINEにおけるBluetoothを活用した取り組みの紹介
古田陽介 サービス開発1室
- LINEでは、IoT的なサービスの展開にも力を入れている。
- LINE Beaconとは? -> BLEを使った専用デバイス
画像引用元
事例:キリンと提携
- ラインビーコンとBLEを使った双方向決済サービス
- どのドリンクを選んだか、どれを買ったかをBLEを使ってやりとりしている
- LINE を立ち上げて、スマホを自販機にかざすと、自販機とスマホでコネクションが確立される
- 一度コネクションが確立すると、自販機から離してもOK
- 自販機そのものをインターネットにつなげると回線設置コストや維持費用が必要になるので、
自販機とLINEアプリをBLEでつなぎ、インターネットにつなげることにした。 - LINEアプリの中のBLE Connection managerがいて、自販機とつながる。
- かざしたことを判定するために、電波強度を用いている。
For bot developers
- LINE Messaging APIと連携する形で、LINE Beaconを一般の開発者も使うことができる。
- botをフォローしているユーザーがビーコンに近づいたり、離れたりすると、webhookでbot serverに通知を送ることができる。
LINE Simple Beacon
-
iBeaconやEddystoneの仕様の利用を当初考えていたが、その場所だけのサービスを実現したかったので、
なりすましされにくい、独自の方式を使うことにした。 -
パケットの31bytesのうち、13bytesを自由に使える。
職場に自販機置いて、開発してたら、社内で怪しまれたらしい。。
弊社エンジニアがGPS受信機を自作して怪しまれた件を思い出したw
どこの職場もIoT担当者は怪しまれる
まとめ
- 昨年はMessaging APIの正式リリースが目玉だったようですが、 今年は目玉に欠けていた印象です・・・
- 期待していたClovaのSDK・API提供の開始に関する話はありませんでした・・・
- でも、LINE Beaconのセッションであった、スマホ経由で、インターネットに繋がっていても、IoTっていうのは面白いと思いました。
- ので、LINE Simple Beaconをraspberry piで自作してみようと思います。
- あと、本スライドでは触れませんでしたが、LINEメッセージアプリのバックエンドで HBaseを使っていて、HBaseのバージョンアップの際に苦労したという話も、面白く、勉強になりました。
おまけ
ランチ
どら焼き
ノベルティ
スライド
LINE DEVELOPER DAY 2017で使用されたスライドは、slide shareで公開されています!