別のブログで書いた記事の転載です。
http://trid-miracle.blogspot.jp/2015/06/qemukernel-panic-not-syncing.html
環境:QEMU/KVS
Bochs BIOSのバージョン由来の現象
現象1
起動時に
Kernel Panic - not syncing: Attempted to kill init!
トレースに、
intel_pmu_init
が表示される場合。
現象2
そもそも、インストーラが起動しない
原因
・カーネルのビルドオプションで、SandyBridge以降の機能が有効になっている
・Bochs BIOSのバージョンが古い(2.4.x以前)
(プロセッサはSandyBridge以降)
※Bochs BIOS 2.4.xは、SandyBridgeのリリース前のバージョンです。
表示例:
QEMU Standard PC (i440FX + PIIX, 1996), BIOS Bochs 01/01/2011
※チップセットの440FX+PIIX3は、SandyBridgeのリリース前のものです。
なので、SandyBridgeには非対応です。
※RedHat系(CentOSなど)では、チップセットの表示部分が、書き換えられているので、BIOS Bochs 01/01/2011の部分で識別して下さい。
対策
SandyBridge以降の機能を無効にして、カーネルをビルドしなおします。
特に、Intel P-Stateなどが、ひっかかりやすい項目。
Kernel Panic時のトレースなどに、intel_pmuが表示される場合
→ Intel P-state を使用しないようにします。(CONFIG_X86_INTEL_PSTATE=n)
Kernel Panic時のトレースなどに、intel_raplが表示される場合
→ CONFIG_INTEL_RAPL=nにします。