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不変マップを初期化する際はMap.ofEntriesを推奨

Last updated at Posted at 2023-01-10

不変マップの初期化方法

不変マップの初期化方法は大きく下記2つの方法があります。

  • Map.of()
  • Map.ofEntries()

いずれもJavaSE9、JDK9以降に導入された機能になります。
https://docs.oracle.com/javase/jp/9/docs/api/java/util/Map.html

それではそれぞれの使い方を見ていきましょう。

Map.of()

下記ドキュメントを参照しますと分かるとおり、of()の引数は、0〜10個の要素(キーとバリューのマッピング)を指定することができます。
image.png

例えば、要素数が2つの不変マップを初期化する場合

import java.util.Map;

Map<String, String> mapOf = Map.of(
    "key1", "value1",
    "key2", "value2"
);

Map.of()はキーとバリューを交互に指定していきます。

要素が1個とか2個のときはどれがキーでどれがバリューか分かりやすいですが、要素数が増えてくるとちょっと分かりにくくなりそうですね。

実際は、キーとバリューの名前がプログラム例のように『keyXX』とか『valueXX』とか分かりやすく命名されているはずもないので。

Map.ofEntries()

image.png

Map.ofEntries()は指定したエントリから抽出されたキーと値を含む不変マップを作成します。

import java.util.Map;
import static java.util.Map.entry;

Map<String, String> mapOfEntries = Map.ofEntries(
    entry("key1", "value1"),
    entry("key2", "value2")
);

要素ごとにentry("key", "value")を指定します。

Map.ofEntries()は指定できる要素数に制限はないため、要素数が増えても簡単に要素追加できますし、entry()で区切られているためキーとバリューのマッピングが一見して分かりやすいです。

Map.ofEntries()を推奨する理由

ここまでMap.of()Map.ofEntries()をそれぞれ見てきました。

最後にMap.ofEntries()を推奨する理由をまとめていきます!

可変性

Map.of()は最大10個の要素しか指定できず、11個以上の要素を指定できないという可変性の低さがあります。
そのため11個以上に要素が増える可能性がある場合は使用を避けるべきです。
その点、Map.ofEntries()は、要素数の制限はないため、要素数が増えても簡単に追加することができます。

可読性

先述したとおり、Map.of()はKeyとValueを交互に指定していきます。
要素が1個とか2個のときはどれがキーでどれがバリューか分かりやすいですが、要素数が増えていくと最大20個の要素が横並びすることになり、可読性を著しく損ないます。(IDEやエディタのコードフォーマットをしたら少しは見やすくなりますが)

一方でMap.ofEntries()は要素数の制限はなく、要素1つを指定する毎にentry(key, value)を指定するため、下記のように要素数が増えても簡単に要素追加できますし、キーとバリューの組み合わせが分かりやすいです。

import java.util.Map;
import static java.util.Map.entry;

Map<String, String> mapOfEntries = Map.ofEntries(
    entry("1", "1"),
    entry("2", "2"),
    entry("3", "3"),
    entry("4", "4"),
    entry("5", "5"),
    entry("6", "6"),
    entry("7", "7"),
    entry("8", "8"),
    entry("9", "9"),
    entry("10", "10"),
    entry("11", "11")
);
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