はじめに
ネイティブスクリプトに関する日本語のドキュメントがあまりないのでこれから始める人向けに環境の構築法をまとめました。携帯アプリ作りたいけど何を使おうか迷っていてNativeScriptが気になった人向け。
ネイティブスクリプトとは
JavascriptもしくはAngularでWebアプリとAndroidやiOSアプリを同時に作れる統合開発環境。
-
利点
- AndroidでもiOSでもアプリを作れる
- web技術を(ほとんど)そのままモバイルアプリ開発に使える
- ネイティブなので完成したアプリがサクサク動く
- 特に高機能なアプリを作る際性能に差が出る(らしい)
-
欠点
- レイアウトなどは各端末に合わせて作るので作業量が増える
- 一部Webとモバイル別々で書かなきゃいけないところもある
- 日本語のドキュメントが少ない
-
こういう人が使うべき
- AndroidでもiOSでもブラウザでも動くアプリを作りたい
- Webプログラミングの知識をある程度持ってる
- 高速なアプリを作りたい
- 英語をある程度読める
-
逆にこういう人は別の選択肢ありますよ
- ゲームを作りたい(ゲームエンジンを使おう)
- そこまで高機能なものは作らない(ionicなどの選択肢もあるよ)
個人的に重い処理でユーザーがイライラしてアプリを離れるのが怖いのでNativeScriptを使っています。
どんなものが作れる?
こちらのサイトにいくつかネイティブスクリプトを使ったアプリが展示されています。
英語ですが見れば大体どんなものが作れるかわかると思います。
さぁ、こんなアプリがが作りたくなったらならまずは開発環境を整えましょう。
環境設定はほぼ自動でやってくれるのでエラーさえなければサクッと行きますよ。
(エラーがあったら英語のドキュメントをあさらなきゃいけなくなるけど...)
インストール
ここからは公式のページを参考にしています。
-
前提条件: Node.js
まずはバージョンチェック
node --version
エラーが出たらまずは最新版をインストールしましょう。 -
NativeScript CLIのインストール
npm install -g nativescript
途中で二回質問を聞かれると思いますがどちらもNoで大丈夫です。
アクセス権限がない場合はsudo
を先頭につけてみてください。
終わったらtns
と打ってコマンドのリストが出てきたら成功です。 -
AndroidとiOSの環境構築
必要なもののインストールに時間がかかるので気長に待ちましょう。
管理者権限で以下のコマンドをシェルに打ち込む。
途中で何回かパスワードや「***をインストールしますか」と聞かれるのでその都度答えてあげましょう。
Windows7 Service Pack 1 以降:
@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((new-object net.webclient).DownloadString('https://www.nativescript.org/setup/win'))"
iOS:
ruby -e "$(curl -fsSL https://www.nativescript.org/setup/mac)"
-
最後に問題がないかチェック
最後にtns doctor
と打ち込んで "No issues were detected" と返ってきたら成功です。
お疲れ様でした。
おわりに
これで環境構築は終わりになります。
ネイティブスクリプトを使ったアプリの開発についてはまた別のところでまとめようと思っています。
これからいいアプリを作って行きましょう!