この度応用情報技術者試験に一発合格することができたので
###勉強方法やおすすめ参考書(サイト)について共有します
##目次
#応用情報技術者試験とは
IPAのホームページでは
「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」
とあります。(参考:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html)
IT業界に就職した方は、
まずは基本情報技術者試験を入社前もしくは入社直後に取得を目指すと思いますが
基本情報技術者試験に受かった方は応用情報技術者試験をその次の試験で目指す方が大半です。
##いつとるもの?
私の会社の人事担当ともよく話をしますが、
基本情報技術者試験が面談などで役に立つのは入社数年までで、
入社3年目以降の方は応用情報技術者試験以上を目指す感じです。
大半の人は会社命令に近い感じで入社して1~2年以内に
基本情報を取得しますが入社5年目など中堅レベルの人の場合は、
基本情報技術者試験持っていて当たり前の資格であることは確かです。
##基本情報技術者試験持っていなかったら?
私の周りで入社数年が経過し、いままで基本情報技術者試験を受けていなかった人たちは
「新人と同じ資格を受けるのは恥ずかしい」(さらに落ちたらもっと恥ずかしい)という気持ちで
いきなり上位の応用情報技術者試験や高度区分の試験を受けられる方は多々います
基本情報技術者試験を飛び越して応用情報技術者試験を受けるのは、
ありかなしか?と言われますが。
結構、私の周りの方は飛び越して受かっています。
#【合格率と難易度】
平成26年~令和元年試験までの合格率は以下になります。
開催時期 受験者数 合格率
25年春期 33,153人 19.20%
25年秋期 34,314人 18.50%
26年春期 29,656人 20.10%
26年秋期 33,090人 20.20%
27年春期 30,137人 19.00%
27年秋期 33,253人 23.40%
28年春期 28,229人 20.50%
28年秋期 35,064人 21.40%
29年春期 31,932人 20.20%
29年秋期 33,104人 21.80%
30年春期 30,435人 22.70%
30年秋期 33,932人 23.40%
31年春期 30,710人 21.50%
元年秋期 32,845人 23.00%
19%~23%のレンジで推移しています。
IT業界に携わる方(社会人)の割合が高いかつ、基本情報技術者試験を受かっている方が多いので
しっかり対策しないと太刀打ちできない試験でもあります。
#受験タイミング
年二回
4月の第3日曜日、10月の第3日曜日に開催されます。
受験料は5,700円でベンダー資格に比べたら国家試験価格で安いです。
試験会場は近くの大学や学校、広めの施設を借りて行われます。
首都圏の場合は受験者人数が多いことから多数の会場がありますが、
申込を早くしたら優先的に自宅から近い会場を割り当ててくれるというメリットがあります。
令和2年の春試験は新型コロナ影響で残念ながら中止となっています。
令和2年の秋試験は開催される予定です。
基本情報技術者試験は延期で今回はCBTといわれるパソコンを使って行う形式にするようです。
#受験時間
午前と午後に分かれており二つとも6割以上で合格になります。
※午前は条件により免除される場合があります。
##■午前
試験時間 9:30~12:00(150分)
出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数
解答数 出題数:80問
##■午後
試験時間 13:00~15:30(150分)
出題形式 多肢選択式
出題数
出題数:11問
解答数:5問
セキュリティ分野は必須ですが
ネットワーク、データベース、マネジメントなど得意な分野から問題を選んで回答する感じになります。
#資格取得のメリット
IT業界に就職したい方と既にIT業界で働いている方でメリットが異なってきます。
IT業界に就職したい方は、応用情報技術者試験もってたら就職でメチャメチャ有利になります。
殆どの方が、入社して数年以上経過して取得するような感じなので、
入社前に取得していると他の採用試験を受ける方と差別化ができます。
すでにIT業界で働いている方は、多くの会社で報奨金が支払われる可能性があります。
会社によって異なりますが数万円の報奨金が受験料+αで出るところが多いです。
難易度は高めなので同じ年度に入社して取っている方ととっていない方では昇給に差が出る可能性が高いです。
また、実際の業務で飛び交う専門用語の概要も理解できて、長文読解の日本語の試験でもあるので
文書能力が高くなる傾向があります。
##ここだけの話、、、
結構外国籍の方が現場に多くいたりして
日本語検定1級です!と言っている方より、
応用情報技術者試験を持っている外国籍の方の方がはるかにコミュニケーションスキル、
日本語スキルが高い感じです。
#おすすめ勉強方法や参考書
参考書と言いつつ実はYouTube動画で過去問題解説も
###大手資格の予備校レベルの講義が無料で手に入ります!
###「これからは無料動画でテキストレベル以上のものを手に入れる時代」
なのでおすすめYouTubeチャンネルをはじめに説明していきます。
##■IT用語動画辞典
https://toppakou.com/ITWORD/
###セキュリティ、ネットワーク分野はほぼ網羅しています。
大手資格の予備校レベルの講義内容が無料で手に入る感じです。
基本情報技術者試験~ネットワークスペシャリスト、
情報処理安全確保支援士のレベルまで網羅しています。
過去問を解く中でわからない用語が出てきたら
キーワード検索が可能なので動画で理解することができ、
非常に効率的に勉強できること間違いなしです。
###■情報処理技術者試験対策の突破口ドットコム
https://www.youtube.com/channel/UC_0LOFMRg60xDBfkzMAmkfA?sub_confirmation=1
セキュリティ系中心に基礎から高度区分レベルまで幅広く扱っています。
高評価率が非常に高く、必須選択問題のセキュリティ分野を学ぶ上では非常に役に立つチャンネルです。
###■応用情報技術者試験ドットコム
https://www.ap-siken.com/
基本情報技術者試験を受ける人は知らない人がいないといわれるサイトです。
ほぼすべての過去問解説がそろっています。
静止画なので上記の「IT用語動画辞典」とYouTubeチャンネルとを上手く併用して勉強するとよいと思われます。
##勉強方法
###■午前
市販のテキストから入ったらかなり分厚いので挫折する可能性が高いです(結構みんな挫折しています)
過去問から入って、わからない用語を先ほど説明した動画サイトで習得するのがいいと思います。
午前は過去問の流用が4割以上あります。
意味は分からなくても過去問の答えだけ暗記していれば突破できる可能性は高いのですが、
業務で活かせないので、試験まで時間があればちゃんと意味を理解していくのがいいでしょう。
###といいつつ、
試験の2週間前からは過去5年分の答えだけ一通り暗記しておきましょう。
###■午後
知識も必要ですが、とにかく過去問演習が大切になります。
一つの問題に時間をかけすぎると時間切れになる可能性があるので、
とにかくすべての問題に目を通すというペース配分が大切です。
予め自分の得意分野を決めておいて、
その問題を迷わず選ぶことが時間を有効に使えます。
各問題20分と時間を決めて、解き終わってなくてもとりあえず答えをマークして、
###次の問題に進める勇気も必要です。
じつは途中に難解な問題が潜んでいて、
そこで時間を取らせるような悪問もあるのは事実です。
マネジメント系は日本語問題というイメージなので
日本語読解が得意な方は選ばれるといいと思います。
午前午後とも用語がわからなくなったら先ほどの
###「IT用語動画辞典」で検索して理解するのが合格への近道になります。
https://toppakou.com/ITWORD/
#合格した後
午前1免除資格が2年手に入るので、
###上位の高度試験を間をあけずに受けることをお勧めします。
応用情報技術者試験に合格した直後なら高度区分も4割正答できる可能性が高いです。
###のこり2割を勉強すればいいと思うと楽ですよね。
1年以上間が空くと結構忘れてしまうので、間をあけずにうけて、
会社での評価を上げていきましょう。
一緒に給与もどんどんUPしていきますよ(^^)
###高度試験に受かると格段に評価が上がります。(それだけ価値があります)
これから受験される方の参考になれば幸いです。
試験勉強頑張ってください!