リテラルとは
ソースコード中に記述する値のことです。
Javaには整数、浮動小数点数、真偽、文字の4つのリテラルがあります。
それぞれのデフォルトは、
整数→int
浮動小数点数→double
真偽→boolean
文字→char
となっています。
整数リテラル
long型
デフォルトのint
ではなくlong
として扱いたい場合は、整数の末尾に「L」か「l」を付けます。
long l = 12345L;
2進数・8進数・16進数
10進数以外にも、2進数・8進数・16進数で記述することができます。
2進数・・・「0b」が接頭辞。
int a = 0b1000001011;
8進数・・・「0」が接頭辞。
int b = 0413;
16進数・・・「0x」が接頭辞。
int c = 0x10B;
アンダースコア「_」
桁数の多い数値リテラルを見やすくするため、アンダースコアを使った表記がJava 7から導入されました。
アンダースコアを使用する際のルールは以下の2つです。
①リテラルの先頭と末尾には記述できない
②記号(longやfloatの「L」や「F」、小数点の「.」、2進数等の接頭辞「0b」等)の前後には記述できない
int d = 123_456_789;
文字リテラルと文字列リテラル
文字リテラル
文字リテラルは、1文字を表すためのリテラルです。char型を使用します。
文字リテラルは、シングルクォーテーションで括ります。
char e = 'A';
Unicode
Javaは、文字符号化方式「Unicode」を標準の文字コードに指定しています。
接頭辞「¥u」の後に続けて16進数4桁を記述し、シングルクォーテーションで括ります。
char uni = "¥u30A2"; //カタカナの「ア」を表す。
数値の代入
また、下記のように0~65535(16×16×16×16)の数値を代入することで文字を表すこともできます。
※負の値は代入できない!
char code = 65; //アルファベットの「A」を表す。
結果として、char型の変数に代入できるのは、
①シングルクォーテーションで括った文字
②シングルクォーテーションで括ったUnicode番号
③0~65535までの数値
の3つです。
null
※nullは参照データ型に対して、オブジェクトが何も参照しないことを示すリテラルです。プリミティブ型は参照を保持することができないため、nullを代入することができません。
文字列リテラル
文字列リテラルは複数の文字のまとまりを表すためのリテラルです。Stringクラスから生成されたオブジェクト(参照データ型)を使用します。
文字列リテラルは、ダブルクォーテーションで括ります。
String f = "ABC";
浮動小数点数リテラル
デフォルトのdouble
ではなくfloat
として扱いたい場合は、整数の末尾に「F」か「f」を付けます。
float g = 1.25F;
まとめ
最後まで閲覧いただき有難うございました!!