88
89

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

XcodeでSwiftのコードヒントを正しく表示させる方法

Last updated at Posted at 2015-06-07

ActionScript 3.0やJavaScriptといった言語のエディターには、変数や関数の宣言前に記述したコメントをコードヒントとして表示する機能があります。SwiftをプログラミングするためのIDE「 Xcode」にもこのような機能がありますが、コメントを正しく記述しないとコードヒントが表示されません。

コードヒントが表示される書き方

以下のコードをご覧ください。Hogeクラスには、2つの引数を加算するcalcSum()メソッドが定義されています。

Swift

class Hoge {
    
    init() {
        calcSum(1, b: 2);
    }
    
    /**
     aとbの合計を計算する
     - parameter a:値1
     - parameter b:値2
     - returns: aとbの合計
     */
    func calcSum(a:Int, b:Int) -> Int {
        let sum:Int = a + b;
        return sum;
    }
}

calcSum()メソッド前のコメントを見るとわかるように、**引数は@paramではなく「- parameter 」、戻り値は@returnではなく「returns:」**というキーワードで記述されています。

コードヒントの表示方法

コード補完時の表示

関数のコード補完時に、関数名の下に説明文が表示されます。引数や戻り値は表示されません。
codehokan.png

Quick Helpでの表示

calcSum()を実行している箇所で、[alt]を押しながらクリックすると、下図①の箇所と②(Quick Help)の箇所にコードヒントが表示されます。また、[alt]を押さずにクリックすると、②のQuick Helpのみが表示されます。
それぞれの場所に以下の内容が表示されています。
Description:関数の説明
Parameters:引数の説明
Returns:戻り値の説明

Quick Help

コードヒントが正しく表示されない書き方

それでは、誤った書き方をするとどうなるのでしょうか?例えば以下のような記述をしてみます。

Swift
    /**
    aとbの合計を計算する

    @param a:値1
    @param b:値2
    @returns: aとbの合計
    */

Quick Helpを見ると、引数や戻り値の説明がDescriptionにまとめられ、引数や戻り値の説明がないのがわかります。
wronpatern1.png

プラグイン「VVDocumenter-Xcode」を使うと記述が楽に

上記の記述を手動で行うのが面倒ならば、「VVDocumenter-Xcode」を使うと便利です。「///」と入力するだけで自動で記述できます。
インストール方法等は下記記事を参照するとよいでしょう。記事内で紹介されている記述は古いですが、VVDocumenter-Xcodeは最新の記述方法に対応していますのでご安心ください。
VVDocumenter-Xcode で Swift プロジェクトの API ドキュメントを記述する | Developers.IO

最後に

少々記法は特殊ですが、慣れてしまえば他の言語と同じくコードヒントの恩恵に預かることができます。コードヒントを駆使して、規模の大きなプロジェクト開発も安全に進めていきましょう。

参考:Swift Documentation

88
89
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
88
89

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?