Webサイトの参考資料を見ながらコーディングをするとき、デモ動画を見せながらプレゼンをするとき、みなさんはどうしていますか? macOS 「El Capitan」で実装された「Split View」という機能を使えば、ディスプレイ上にアプリを2つ自動で並べて表示できます。今回はこのSplit Viewの基本的な使い方とメリット・デメリットをご紹介します。
Split Viewを使うメリット
参考資料を見ながらの制作作業が効率的になる
Webサイトの参考資料を見ながらコーディングをしたり、電子書籍を見ながらデザイン作業をしたり、といった場面で重宝します。特にMacbook等の小さなディスプレイを使っている場合は、できるだけ画面いっぱいにアプリを開く必要があるため、Split Viewで自動的に画面サイズが最大化されるのは便利です。
プレゼンで2つの画面を効率的に見せることが可能
Split Viewは上記で紹介したように、参考サイトを見ながら効率的に制作作業を行う他に、プレゼンでも大いに役に立ちます。プレゼン発表では、プレゼン資料の他にデモなどもう一画面を見せたいケースが多くあります。この場合にSplit Viewを使えば、デモや参考サイトを紹介を見せつつプレゼン資料を説明することが可能になります。2つの画面サイズは変更することができ、資料を大きく見せたい時やデモを大きく見せたい時もすぐに可能です。また、不要な他の画面を見せる心配もなくなります。
Mission Controlの起動が楽になる
複数の仮想ディスプレイを扱える「Mission Control」という機能がOS Xには搭載されているのですが、Split Viewを有効にすると、任意のアプリをドラッグしたままメニューバーに高速にぶつけるだけで、Mission Controlが起動できるようになります。
Split Viewの設定方法
Split Viewを実際に使ってみましょう。この機能を使用するには、下記の設定を行う必要があります。
① 設定画面を開き、[Mission Control]→[ディスプレイごとに個別のスペース]にチェック
② Macを再起動(※ 1度設定すれば以後は再起動は不要です)
使い方
では実際にSplit Viewを使っていきましょう。
①並べて表示したいアプリを開いておく。
②一方のアプリの最大化ボタンを押す。
③アプリの配置位置を決める画面になるので、右側か左側に配置する。
④もう一方のアプリを選択する。
⑤ウインドウが2つ並ぶ。
Split Viewの不便な点
Split Viewを使っていていくつか不便な点もいくつかあります。
Split Viewを起動するまでがやや遅い
Windows 10の画面分割機能であるスナップ機能は、[ウィンドウズキー]+[矢印]で画面分割機能が素早く使えますが、Split Viewは上記で紹介したようにいくつかの手順が必要です。
Mission Controlで隣のディスプレイにアプリを移動するのが面倒
Split Viewを無効にしている時、任意のアプリを画面左右にドラッグすると、仮想ディスプレイが切り替わってアプリを移動できる機能があり、仮想ディスプレイ間のアプリの移動が楽でした。Split Viewを有効にするとこれが使えず、アプリの移動にはMission Controlを都度起動する必要があります。
複数ディスプレイを使用するとアプリの表示が一部途切れる
複数ディスプレイ使用している時、ディスプレイをまたいでアプリを表示しようとすると、表示が途切れてしまいます。下図をご覧ください。Display 2に表示したウインドウが途中で途切れ、Display 1には表示されていません。Split Viewを無効にした場合はこの現象は発生しません。
最後に
使用シーンを選ぶものの、Split Viewは便利な機能だと感じます。特にプレゼン発表をする時には、資料とデモという形が多いので、あらかじめSplit Viewで2つのアプリを起動しておき、必要に応じて画面サイズを切り替えながら発表できるのは非常に便利です。是非一度Split Viewを有効にして、自分のスタイルに合っているかどうかを試してみてくださいませ。