LoginSignup
53
54

More than 3 years have passed since last update.

無駄なコード入力を今すぐ辞められるWebStormのLive Templatesが便利

Last updated at Posted at 2016-06-29

プログラミングで頻出するfor文、皆さんはどう書いていますか? WebStormにはfor文、for in文、use strictといった、JavaScriptや他の各言語で使用するテンプレート文を即座に挿入できる「Live Templates」機能があります

for文の挿入はitar

for文の挿入には、JavaScriptファイルにてitar(※)と入力後、Tabキーを押します。

※ 「Iterate elements of array (配列要素の反復)」の略語

また、事前に配列を定義していた場合は、その配列についてのfor文が挿入されます(下図ではmyArray)。

様々なテンプレートの挿入が可能

自動挿入できるのはfor文だけではありません。

itinfor..in

itinの略語でfor..in文が挿入されます。

ritarで逆順のfor

ritarの略語で逆順のfor文が挿入されます。

※ 「Iterate elements of array in reverse order(配列要素の逆順での反復)」の略語

ususe strict

usの略語でuse strictが挿入されます。use strictはJavaScriptをstrict(厳格)モードで実行します。

テンプレートのカスタマイズが可能

挿入されるテンプレート文は、カスタマイズが可能です。例としてfor文をカスタマイズします。

[WebStorm]→[Preferences..]→[Editor]→[Live Templates]→[JavaScript]→[itar]を選択します。

画面内「Template text」部分にて、for文の設定が可能です。例えば変数定義をvarからletconstに変更してみましょう。Template text内に次のように記述します。

for (let $INDEX$ = 0; $INDEX$ < $ARRAY$.length; $INDEX$++) {
  const $VAR$ = $ARRAY$[$INDEX$];
  $END$
}

▲ Template text内

[OK]で確定した後、JavaScriptファイルにてitarを入力して[Tab]キーを押します。for文にletconstが使われるようになったことがわかります。

呼び出し文(略語)の変更が可能

for文を挿入するのにitarと入力するのは直感的でないように感じるかもしれません。その場合は、呼び出し文(略語)を変更できます。

例えば、forと入力してfor文が挿入できるようにするには、Live Templatesの設定画面の[Abbreviation]の部分で「for」と入力します。

[OK]で確定した後、JavaScriptファイルにてforを入力して[Tab]キーを押します。同じようにfor文が挿入されます。

設定を元に戻す場合

設定を元に戻す場合は、戻したい項目で右クリックし、[Restore defaults]を選択します。なお、呼び出し文(Abbreviation)を変更している場合は、一度正しい呼び出し文(前述の例ならforitar)に戻さないと、元には戻らないのでご注意ください。

オリジナルのテンプレートを作成することが可能

WebStormで準備されているテンプレートの他に、自身でテンプレートの追加もできます。Live Templates設定画面右側の[+]ボタンを押します。

[Live Template]を選択します。

[Abbreviation]に呼び出し文、Descriptionに説明文(省略可能です)、Template textに挿入したいテンプレート文を入力します。

conの入力で、console.log()を呼び出すテンプレートの作成例は下記です。$VAR$を入力すると、テンプレート呼び出し時に$VAR$部分にカーソルが合います。

画面下の「Define」を押します。

作成したテンプレートを、どの言語で使うかの設定をします。全ての言語で使いたければ[Everywhere]に、JavaScriptのみで使いたければ[JavaScript]にチェックを入れます。

[OK]を押して確定すれば、オリジナルのテンプレートが追加されます。

conの入力でconsole.log()が挿入される例

Live Templatesはあらゆる言語で使える

Live TemplatesはJavaScriptだけではなくHTML・XML・JSON・CSS・TypeScript・Jade・Dart等あらゆる言語で使えます。例えばHTMLならCD<![CDATA[]]>が、TypeScriptならref///<reference path="$PATH$"/>がそれぞれ入力されます。

Live Templates機能で快適なプログラミングを

Live Templates機能を使うことで、同じコードを何度も入力する手間が省け作業時間の短縮につながります。個人的にはfor (var i = 0.../// <reference path...は打つのは面倒で無駄に感じるので、この機能が重宝しています。また、IntelliJPhpStormといったJetBrains製品でも利用可能ですので、是非使ってみてください。

JavaScriptのプログラミングはこれだけ効率化できる! 使用歴5年目のエンジニアが送るWebStormの厳選神業集 - ICS MEDIA」でも様々なテクニックを紹介しているのであわせて参照ください。

53
54
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
53
54