はじめに
この記事ではMatplotlib
を用いたデータの可視化やグラフの作成方法についてまとめています。
私自身大学の研究活動を通してMatplotlib
を使用することが多かったのですが、機能が多いため苦戦していました。
そこで大学生や大学院生が論文や資料作成する上で最低限必要な知識をまとめることにしました。
本記事が初学者の手助けになれば幸いです。
Matplotlibとは?
Matplotlib
とは、Pythonのグラフ描画ライブラリです。
名前の由来はMATLABユーザーが使いやすいように設計されていることに関連しているみたいです。
Matplotlibのインストール
Matplotlib
は外部ライブラリなので使用環境によってはインストールが必要になります。
-
pip
を使用する場合
コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力することでインストールできます。
pip install matplotlib
-
conda
を使用する場合
Anaconda等の仮想環境を使用している場合はAnaconda promptから以下のコマンドを入力することでインストールできます。
conda install matplotlib
Matplotlibでグラフを作成する基本的な流れ
基本的なグラフ作成の流れは以下の通りです。
1. matplotlib
のインポート
2. データの準備
3. グラフの作成
各ステップについて例を交えて解説していきます。
1. matplotlibのインポート
matplotlib
では、基本的にpyplot
モジュールを使用してグラフを描きます。
pyplot
モジュールはplt
で略称することが慣例で、以降はplt
で呼び出すことができます。
import matplotlib.pyplot as plt
Jupyter Notebookの場合は、ノート内にグラフを表示させるために、マジックコマンドも実行しておきます。
import matplotlib.pyplot as plt
%matplotlib inline
マジックコマンドの意味は分からなくてもOKですが、気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
2. データの準備
今回はnumpy
のndarry
を使用してsin関数のグラフを描画してみます。
numpy
も外部ライブラリであるためpip
かconda
でインストールが必要となります。
また、numpy
はnp
で略称することが慣例となっています。
import numpy as np
x = np.linspace(0,2*np.pi)
y = np.sin(x)
linspace()
は指定した区間を等間隔に区切った配列を生成することができます。
3. グラフの作成
グラフはplt.plot()
で描画することが可能です。
変数名 | 説明 |
---|---|
x |
0から2$\pi$までの配列 |
y | 配列xに対応したsinの値が格納された配列 |
-
plt.plot(x,y)
# x,yの配列からグラフを描く
plt.plot(x,y)
plt.show()
コード一覧
ステップ1~3をまとめたものを以下に示します。
import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np
%matplotlib inline
x = np.linspace(0,2*np.pi)
y = np.sin(x)
plt.plot(x,y)
plt.show()
おわりに
今回はmatplotlib
の基本的なグラフ描画について説明しました。
今後は細かいグラフ設定についてまとめていきたいと思います。
何かあればコメントお願いします。